シルクホースクラブの22年産募集馬について、独自のナゾ血統理論で評価していきます。
今回はインヘリットデールの22、ローブティサージュの22、ガルデルスリールの22についての血統解説です。
インヘリットデールの22はエピファネイア産駒の成功パターン。
ローブティサージュはヘイローを2本持っている血統ですが、キズナとは合いそうです。
ガルデルスリールの22はヨーロッパの重厚な血統+俊敏性のある血統、という組み合わせですね。
血統表を使ってわかりやすく解説してますので見てみてください。
※全頭評価ではなく、高評価の馬だけを紹介していくスタイルでやってます。また、各馬の評価はあくまで私の個人的見解ですので、出資は自己責任でお願いします<(_ _)>
よろしくどうぞ。
シルクホースクラブ2023年募集馬評価その7
№43.インヘリットデールの22
父:エピファネイア
募集総額:6000万円
性別:牡
母年齢:8歳
総合評価:A
総合評価:A
祖母フサイチエアデールは重賞4勝。
アナスタシアブルーの22と同じラスティックベルの牝系です。
クロノジェネシス、ノームコア姉妹やフサイチリシャールなどのG1ホースが出ている牝系ですね。
アナスタシアブルーの22解説記事はリンク先の2つ目です。
そして、父はエピファネイアですが、こちらはけっこうわかりやすい成功パターンがあります。
もう何回か書いてますがヘイローとスペシャル牝系を強調することがポイントで、エピファネイア産駒の重賞勝ち7頭の内、デアリングタクト、サークルオブライフ、アリストテレス、イズジョーノキセキ、ジャスティンカフェと5頭が当てはまります。
先週勝ったセルバーグはこのパターンじゃなかったのはナイショです。
詳しくはアーモンドアイの22の解説記事に書いてますので、まだ読んでない方はこちらもどうぞ。
アーモンドアイの22の解説記事の1つ目です。
あとスペシャル牝系についても詳しい記事を書いてますので、こちらも読んでない方はぜひ。
ノーザンダンサーとのスペシャルな関係。ヌレイエフとサドラーズウェルズ、ちぢめてヌレサド。
さて、話をインヘリットデールの22に戻しますが、ヘイローのクロスとヌレイエフ≒サドラーズウェルズの3/4同血クロスがあって、完全にエピファネイア成功パターンです。
普通に期待して良い馬だと思います。
№51.ローブティサージュの22
父:キズナ
募集総額:10000万円
性別:牡
母年齢:12歳
評価:A
総合評価:A
母ローブティサージュはG1阪神JF勝ち。
3代母リッチアフェアーは名牝ホワイトウォーターアフェアの全妹。
ホワイトウォーターアフェアはヴィクトワールピサ、アサクサデンエン、スウィフトカレントの母ですね。
父はキズナですが、キズナと言えばディープインパクト×ストームキャットのニックスが有名ですね。
このニックスはこんな感じで言われてます。↓
ディープインパクトのスピードはヘイロー≒サーアイヴァーのニアリークロスによるところが大きい。
そしてディープ×ストームの組み合わせはストームキャットの母ターリングアがさらにサーアイヴァーとニアリークロスになってサーアイヴァー≒ターリングアとなるから。
↑ということらしいです。
これまでのキズナ産駒を見ていると、活躍馬に多いのはやはりこのヘイロー≒サーアイヴァー、サーアイヴァー≒ターリングアを継続して強調している血統のようです。
ローブティサージュの22はヘイローを2本持っていてこのニアリークロスを継続する形になってます。
祖母のプチノワールがヘイロー3×4ですね。
改めてローブティサージュの22の血統表を載せておきます。
№52.ガルデルスリールの22
父:ハービンジャー
募集総額:3500万円
性別:牡
母年齢:11歳
評価:A
総合評価:A
4代母バークレアはディープインパクトの祖母なので、やはり名牝系です。
まずは祖母のバシマーなんですが、グランドロッジ×サッチング×バークレアというヨーロッパの重厚な名血。
ただ、日本で走るにはもう少し俊敏性を入れていきたいところです。
なのでバシマーにサンデー系種牡馬をつけられてコンスタントに走る馬を出していますが、ガルデルスリールについてもサンデー系のダイワメジャーが父ですね。
母としてはさらに俊敏性のある血統を組み合わせたいところで、やっぱりサンデーサイレンスのクロスにするのが手っ取り早いですよね。
エピファネイア産駒の姉モリアーナもサンデーサイレンスをクロスしてます。
いやいや、今回は父ハービンジャーやからサンデークロスないやんけ、というツッコミが聞こえてきそうですが。
安心してください。
アイムウェアリング、とハービンジャーさんがおっしゃってます。
ハービンジャーの血統表を見てください。
母母父シャリーフダンサーのさらに母父にサーアイヴァーがあります。
ここがサンデーサイレンスと組み合わさるとヘイロー≒サーアイヴァーのニアリークロスになって俊敏性を補強できる血なんですよね。
ヘイローとサーアイヴァーの比較血統表を見てください。
しかも、それだけじゃなくてシャリーフダンサーの母スウィートアライアンスがアセニア≒メノウの3/4同血クロスを持っており、そもそも俊敏性のある血統なんですよね。
一見するとヨーロッパの重厚な血統であるハービンジャーなんですが、こんなところに隠れた俊敏性を持ってます。
これがハービンジャーが日本で成功している理由だと思います。
という訳でガルデルスリールの22もしっかり俊敏性を補強した配合になってます。
まとめ
インヘリットデールの22
1.ラスティックベル牝系で祖母フサイチエアデールは重賞4勝。
2.母はヘイローとスペシャル牝系を併せ持っていて、エピファネイア産駒の成功パターン。
ローブティサージュの22
1.母はG1阪神JF勝ち馬。
2.母はヘイローを2本持っていてキズナとの相性良し。
ガルデルスリールの22
1.4代母バークレアはディープインパクトの祖母。
2.牝系はヨーロッパの重厚な血統なので、サンデーサイレンスなどの俊敏性を入れたい。
3.ハービンジャーは重厚な血統だが母母父シャリーフダンサーが俊敏性のある血統。
その他のシルク募集馬評価はコチラです。
※当サイトの評価方法について気になった方は当サイトの評価基準と価基準と考え方、みたいなものを見てみてください。
コメント