ロードサラブレッドオーナーズの22年産募集馬について、独自のナゾ血統理論で評価していきます。
今回はベイコート22、エンジェリックレイ22、レディシアトル22についての血統解説です。
ベイコート22は、ミッキーアイル産駒の成功パターンと言えますね。
エンジェリックレイ22は、俊敏性を補いたいリオンディーズ産駒としてはかなり良い血統構成です。
レディシアトル22は俊敏性のダノンバラード×パワーのレディシアトルでバランス良しです。
それでは、血統表を使って解説していきます。
※全頭評価ではなく、高評価の馬だけを紹介していくスタイルでやってます。また、各馬の評価はあくまで私の個人的見解ですので、出資は自己責任でお願いします<(_ _)>
よろしくどうぞ。
ロードサラブレッドオーナーズ2023年募集馬評価その４
№２５．ベイコート２２
父：ミッキーアイル
募集総額：2000万円
性別：牡
母年齢：6歳
総合評価：B
総合評価：B
母の兄に重賞２勝のダノンバラード。
祖母レディバラードの半弟にアメリカG1勝ちのスライゴーベイ。
4代母は名牝バラードの良血ですね。
父はミッキーアイルですが、活躍馬を見るとディープインパクトの俊敏性を伝えるクロス、ヘイロー≒サーアイヴァーを継続するのがポイントみたいですね。
まずはディープインパクトの血統表とヘイローとサーアイヴァー比較血統表です。
それでは代表産駒のメイケイエール、ナムラクレア、ララクリスティーヌの血統表を見てみましょう。
まずはメイケイエール。
サンデーサイレンス3×4とデインヒル4×4がありこれがメイケイエールのスピードとパワーの源であることは間違いないと思います。
ただ、ミッキーアイル産駒としてのポイントで言うと3代母シラユキヒメのヘイロー≒ドローンのニアリークロス。
これがディープインパクトのヘイロー≒サーアイヴァーを強調する働きがあるんじゃないかと思いますね。
次にナムラクレアの血統表を見てみます。
ナムラクレアはディープインパクト×ストームキャットのニックスの変形Ver.になってますね。
ディープ×ストームのニックスもディープのヘイロー≒サーアイヴァーに対してストームキャットの母ターリングアでサーアイヴァー≒ターリングアとして俊敏性を強調しているのがポイントなんですよね。
メイケイエールの場合のシラユキヒメと同じような役割と見ることができるんじゃないでしょうか。
さらに3代母クーデジニーの母父もヘイローなので、ここからもディープのヘイロー≒サーアイヴァーを強調する要素があるんですが、特に大事なのはこのクーデジニーがマキャベリアンの全きょうだいってことですよね。
マキャベリアンはヘイローの俊敏性を強く伝える種牡馬なんで、これも大きいと思います。
最後にララクリスティーヌです。
ララクリスティーヌについては祖母オメガフォーチュン、この馬がメイケイエールの場合のシラユキヒメと同じ役割ですね。
オメガフォーチュンの血統表を見るとわかりますが、ヘイロー≒サーアイヴァー3×4です。
そんなわけで、とにかくミッキーアイル産駒はディープインパクトのヘイロー≒サーアイヴァーを強調するのがポイントですな。
じゃあベイコートはどうなのか、見てみましょう。
ベイコート22の場合はその3代母エンジェリックソングがポイントですね。
この馬がメイケイエールの場合のシラユキヒメと同じ役割です。
エンジェリックソングの血統表を見てみます。
父ヘイローと母母ミススワプスコに、よく似たニアリークロスがあります。
サンプリンセス≒マームードとマームード≒ミルザ、俊敏性を伝えるクロスですね。
つまりヘイロー×ミススワプスコのエンジェリックソングはディープインパクトのヘイロー≒サーアイヴァーを強調する血統になると思うんですよね。
という訳で、ベイコート22はミッキーアイルの成功パターン配合と言って良いと思います。
№２７．エンジェリックレイ２２
父：リオンディーズ
募集総額：2200万円
性別：牡
母年齢：12歳
総合評価：B
総合評価：B
母の兄に重賞２勝のダノンバラード。
祖母レディバラードの半弟にアメリカG1勝ちのスライゴーベイ。
4代母は名牝バラードの良血、ということで先ほどのベイコートの姉にあたりますね。
エピファネイア産駒の一つ上の兄、ロードバロンドールは５戦して全て大敗、なんと２歳のうちに引退してしまいました。
今回は父リオンディーズなので兄とは3/4同血ということになり、やや押しづらいんですが…。
リオンディーズ産駒の傾向としては、その兄エピファネイアと同様サンデーサイレンスのクロスが有効。
これまでの重賞勝ち馬6頭中５頭がサンデーサイレンスクロスです。
エンジェリックレイ22もサンデー4×3で問題無し。
さらに、先ほどのベイコートの時にも見ましたが、3代母エンジェリックソングがヘイロー×ミススワプスコでかなり俊敏性を強調した血統構成。
俊敏性を足していきたいリオンディーズにとってはかなり良さそうですけどね～。
№３０．レディシアトル２２
父：ダノンバラード
募集総額：2000万円
性別：牡
母年齢：9歳
総合評価：A
総合評価：A
母レディシアトルはG2フィリーズレビュー勝ちサウンドバリアーの半妹。
3代母レディズシークレットはBCディスタフを含めG1を１１勝という名牝。
この良血に対して父はダノンバラードという地味めの組み合わせではあるんですが、ダノンバラードは祖母エンジェリックソングという良血。
今回の記事は毎回エンジェリックソングですな。
ダノンバラードはディープインパクトにエンジェリックソングなので、その地味な印象とは違ってかなりの俊敏性を伝える血統構成です。
ベイコート22のところで詳しく解説しましたが、ディープインパクトのヘイロー≒サーアイヴァーに対してエンジェリックソングはヘイロー×ミススワプスコで俊敏性を強調しています。
対して母レディシアトルはどうでしょうか。
レディシアトルはセックスアピールとマイチャーマーを持っているんですが、この２頭はどちらもアメリカンパワーを伝えるラトロワンヌ牝系をクロスで持っています。
かなりパワー血統なんですが、俊敏性を伝えるダノンバラードに対してパワー血統のレディシアトルという組み合わせはバランスが取れていて良いと思いますね～。
まとめ
ベイコート22
１．母の兄は重賞２勝のダノンバラード。
２．ミッキーアイル産駒はディープのヘイロー≒サーアイヴァーを強調するのがポイント。
３．3代母エンジェリックソングはヘイロー×ミススワプスコでディープのヘイロー≒サーアイヴァーを強調する血統構成。
エンジェリックレイ22
１．母の兄は重賞２勝のダノンバラード。
２．リオンディーズ産駒はサンデークロスで俊敏性を伝えるのが必須レベル。
３．エンジェリックレイとの組み合わせでサンデー4×3。
４．さらに3代母エンジェリックソングはヘイロー×ミススワプスコの血統構成で俊敏性を良く伝えそう。
レディシアトル22
１．母の姉はG2勝ちサウンドバリアー、3代母はG1を11勝もした名牝。
２．父ダノンバラードはディープインパクト×エンジェリックソングで俊敏性の高い血統構成。
３．母はラトロワンヌ牝系のパワーを伝える血統構成で、父と母の組み合わせがバランス良さそう。
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