シルクホースクラブの22年産募集馬について、独自のナゾ血統理論で評価していきます。
今回はモアナの22、ギエムの22、マルーンエンブレムの22についての血統解説です。
モアナの22はクロス多めですが、いろんなパターンのクロスがありバランスが良いですね。
ギエムの22は俊敏性のあるアドマイヤマーズにさらに俊敏性のある血統を掛け合わせためちゃんこ足の速そうな血統。
マルーンエンブレムはサンデーサイレンス+ヨーロッパ牝系でスワーヴリチャードと合いそうだと思います。
血統表を使ってわかりやすく解説してますので見てみてください。
※全頭評価ではなく、高評価の馬だけを紹介していくスタイルでやってます。また、各馬の評価はあくまで私の個人的見解ですので、出資は自己責任でお願いします<(_ _)>
よろしくどうぞ。
シルクホースクラブ2023年募集馬評価その10
№64.モアナの22
父:ミッキーアイル
募集総額:3200万円
性別:牡
母年齢:8歳
総合評価:A
総合評価:A
サンデーサイレンスの3×4、ヘイローの4×5·5、リファール5×5とけっこうクロスが多いですが、実は隠れクロスがまだいっぱいあるんですよね。
ミッキーアイルとモアナの血統表にマークした部分を見てください。
こんな感じで6代目まで見ると実に6種類のクロスが隠れています。
まずは俊敏性のあるニアリークロス、ヘイロー≒サーアイヴァーの4·6×5·5。
持続力の高いリファール5×5とビーマイゲスト5×6。
タフな血統のヒズマジェスティ6×5とスペシャル=サッチ5×6。
あとナスキロ血統のプッシュアボタン≒リヴァーマン5×6。
ミッキーアイル産駒は基本的にディープの速さとスターアイルのパワーが武器だと思うんですが、その他の部分を多くのクロスで補強するような配合ですね。
とてもバランスが良いと思います。
ちなみにスペシャル牝系についてはコチラで詳しく解説しています。
あと、モアナの22のニアリークロスの詳細も載せておきます。
№67.ギエムの22
父:アドマイヤマーズ
募集総額:4000万円
性別:牡
母年齢:8歳
評価:A
総合評価:A
父アドマイヤマーズは新種牡馬なんですがその血統構成がすさまじく、サンデーサイレンス、マキャベリアン、グロリアスソングの世界三大ヘイロー血統(当社比)を全部持っているヘイローモンスター。
血統表を見てみましょう。
この世界三大ヘイロー血統(当社比)の組み合わせでG1馬がボコボコ出ています。
詳しくはエイシンシルダリアの22の解説記事を見てみてください。
エイシンシルダリアの22はアドマイヤマーズに対してさらにグロリアスソングをクロスするというスゴイ血統でした。
ではこちらのギエムの22はというと直接ヘイローのクロスはありませんが、母父父エルプラドのさらに母父にサーアイヴァーを持っておりヘイロー≒サーアイヴァーのニアリークロスになりますね。
そもそもこのエルプラドの母レディキャピュレットがかなり速そうな血統です。
レディキャピュレットの血統表を見てみましょう。
アセニア≒メノウの3/4同血クロスとマームードのクロスを持っていてかなり速そうです。
実際レディキャピュレットの仔エルプラドはサドラーズウェルズ系でありながらかなりの俊敏性を持つ種牡馬であることはけっこう有名ですよね。
という訳であらためてギエムの22の血統表を見ると、何も問題が無ければまぁ足が遅いってことは少なくとも無さそうな感じです。
№69.マルーンエンブレムの22
父:スワーヴリチャード
募集総額:3000万円
性別:牡
母年齢:7歳
評価:B
総合評価:B
祖母ブラックエンブレムは秋華賞馬で母としてもブライトエンブレム、ウィクトーリアと重賞勝ち馬を2頭出した名牝ですね。
父は2歳戦が始まるといきなり産駒が勝ちまくっているスワーヴリチャード。
スワーヴリチャードが活躍している理由としては母ピラミマの持つ2つの血統、ラッキースペルとリヴァーオブスターズがポイントだと思いますね。
詳しくは【種牡馬】スワーヴリチャードは芝大レース向きの血統だらけ!で解説してますので、よろしければ見てみてください。
スワーヴリチャードの成功パターンの予測なんですが、恐らくサンデーサイレンスのクロスで俊敏性と持続力を担保しつつ、ヨーロッパの重厚な血統を入れていくのが良いのではないかと思っています。
まだ新馬を勝っただけですが、レガレイラなんかはそのパターンですよね。
ただ、スワーヴリチャードはサンデーサイレンスの俊敏性と持続力が武器になりそうな一方、ちょっとアメリカ血統よりで淡泊な面があるんじゃないか、っていう懸念を持ってます。
なんでレガレイラみたいな感じにサンデークロスで良さを保ちつつ、欧州血統で弱点を補うって感じかな~と。
マルーンエンブレムの22はアメリカ血統とヨーロッパ血統が半々って感じですが、母父オルフェーヴルが結構ヨーロッパ色強めなのと、4代母プリンセスリーデからさかのぼる牝系は完全にヨーロッパ血統なんで良いんではないかと思います。
まとめ
モアナの22
1.ミッキーアイルは基本的に俊敏性+パワーの要素が強い。
2.そんなミッキーアイルに対して、その他の要素をクロスで補っておりバランス良し。
ギエムの22
1.アドマイヤマーズは世界三大ヘイロー血統(当社比)をすべて持っている俊敏性のある血統。
2.母父父エルプラドの持つサーアイヴァーがヘイローとニアリークロスとなりさらに俊敏性を強調。
3.エルプラドの母レディキャピュレット自体もかなり俊敏性のある血統。
マルーンエンブレムの22
1.祖母は秋華賞馬のブラックエンブレム。
2.スワーヴリチャードはサンデーサイレンスクロス+欧州血統が合いそう。
3.この馬はサンデークロス+ヨーロッパ牝系なんでこのパターンに該当。
その他のシルク募集馬評価はコチラです。
※当サイトの評価方法について気になった方は当サイトの評価基準と価基準と考え方、みたいなものを見てみてください。
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