シルクホースクラブの22年産募集馬について、独自のナゾ血統理論で評価していきます。
今回はエノラの22、ラッドルチェンドの22、ウィクトーリアの22についての血統解説です。
エノラの22はドゥラエレーデやドゥーラと似たタイプの血統構成。
ラッドルチェンドの22はソールオリエンスと似た血統構成ですね。
ウィクトーリアの22はヘイローのニアリークロスが6本もありメチャメチャ足速そう。
血統表を使ってわかりやすく解説してますので見てみてください。
※全頭評価ではなく、高評価の馬だけを紹介していくスタイルでやってます。また、各馬の評価はあくまで私の個人的見解ですので、出資は自己責任でお願いします<(_ _)>
よろしくどうぞ。
シルクホースクラブ2023年募集馬評価その3
№13.エノラの22
父:ドゥラメンテ
募集総額:4000万円
性別:牡
母年齢:15歳
総合評価:B
総合評価:B
母エノラの父父ラーイに注目。
レッドゴッド≒ヘイローを2×2で持っておりヘイローの俊敏性を強烈に伝える種牡馬です。
ラーイの血統表とレッドゴッド≒ヘイローの比較血統表を見てください。
ドゥラメンテにももちろんヘイローはあるので、エノラの22はヘイローのクロスをかなり濃い目に持っています。
という訳でエノラの22の血統表をもう一度載せます。
エノラの22はヘイロー濃い目のドゥラメンテ産駒と言えますが、この配合が結構良い感じです。
代表産駒としてホープフルステークス勝ちのドゥラエレーデや札幌2歳ステークス勝ち、オークス3着のドゥーラがいます。
ドゥラメンテ産駒はいろんな成功パターンがあって、それがドゥラメンテが大成功している理由だと思うんですが、このヘイロー濃い目配合も成功パターンの1つですね。
№18.ラッドルチェンドの22
父:キタサンブラック
募集総額:7000万円
性別:牝
母年齢:12歳
総合評価:B
総合評価:B
重賞3勝テルツェットの半妹、母ラッドルチェンドはラヴズオンリーユー、リアルスティールの半姉、3代母モネヴァッシアはキングマンボの全妹という超良血です。
キタサンブラック産駒は血統の字面的にはやはり俊敏性を加えていきたいかなと思います。
その上で長所である持続力の補強をしていくか、あるいはスペシャル牝系でタフさを出していくと。
具体的にはヘイローのクロスで俊敏性を加えつつ、リファールかノーザンテーストで持続力を補強するか、ヌレイエフかサドラーズウェルズでタフさを加える感じ。
これが鉄板ですね。
イクイノックスは母父キングヘイローがヘイロー≒ドローン≒サーアイヴァーで、リファール持ち。
さらに4代母の父がヌレイエフ。
ヘイロー≒サーアイヴァー≒ドローンについてはこちらの比較血統表を見てください。
ソールオリエンスはヘイロー≒レッドゴッドで俊敏性を加えサドラーズウェルズでタフさを追加。
ゴーンウエストのラインもキタサンブラックのヘイロー≒サーアイヴァーと関係がありそう。
ヘイロー≒レッドゴッドについてはこちらの比較血統表を参考にしてください。
スキルヴィングは祖母ヴァイスハイトのヘイロークロスで俊敏性を強化、さらに5代目にヌレイエフがありタフさを追加。
ラヴェルは母サンブルエミューズがヘイロー≒ドローンのニアリークロスで俊敏性を補強。
さらに母父ダイワメジャーなのでサンデークロスとノーザンテーストクロスして、ダンシングブレーヴ経由でリファールもクロス。
ガイアフォースはサンデークロスで俊敏性を補強してノーザンテーストのクロスで持続力の強化。
それでは本題に戻ってラッドルチェンドの22はどうなのか見てみましょう。
ラッドルチェンドの22の血統表を見てください。
父父がブラックタイドで母母父がストームキャット。
ブラックタイドはディープインパクトの全兄なので、ディープインパクト×ストームキャットのニックスと同じ形になっています。
ディープ×ストームのニックスの効果はサーアイヴァー≒ターリングアのニアリークロスによるものなので、ブラックタイド×ストームキャットでも効果はありそうです。
ディープインパクト×ストームキャットの代表産駒キズナの血統表を見てみてください。
つまりブラックタイド×ストームキャットの組み合わせは、父父ブラックタイドの持つヘイロー≒サーアイヴァーを、さらにサーアイヴァー≒ターリングアで継続して俊敏性を強調する形になっているってことですね。
これはキタサンブラックの弱点である俊敏性を補う配合になっていると見ていいんではないでしょうか。
さらにスペシャル牝系のヌレイエフも持っていて、サドラーズウェルズ≒ヌレイエフでタフさを強調。
セオリー通りの配合ですね。
あと、ソールオリエンスとはデインヒルとシャーペンアップがある点も共通ですね。
№24.ウィクトーリアの22
父:リアルスティール
募集総額:5000万円
性別:牡
母年齢:6歳
評価:B
総合評価:B
母ウィクトーリアはG2フローラステークス勝ちで、祖母ブラックエンブレムはG1秋華賞勝ちという良血馬。
母ウィクトーリアの配合のポイントはヘイロー≒サーアイヴァーのニアリークロスですね。
ウィクトーリアの血統表を見てみましょう。
ヘイロー3×4のヴィクトワールピサに対してさらにサーアイヴァーを重ねてヘイロー≒サーアイヴァーの4·5×5と継続クロスしたのがウィクトーリアです。
では次に父リアルスティールの血統表を見てみましょうか。
ヘイロー≒サーアイヴァーのニアリークロスが2×4のディープインパクトに対して、サーアイヴァー≒ターリングアのニアリークロスを5×3で継続クロスしたのがリアルスティールです。
ヘイロー≒サーアイヴァーやサーアイヴァー≒ターリングアについてはこの記事内にあるラッドルチェンドの解説の方を見てください。
ではこの2頭、リアルスティールとウィクトーリアの組み合わせではどうなるかというと、ヘイロー≒サーアイヴァー≒ターリングアのニアリークロスが4·6·4×5·6·6となりますね!
明らかに足が速そうな血統です。
あまり継続クロスをし過ぎるとインブリードの弊害が出てくるんですが、ニアリークロスなら危険性はかなり低くなるのでその心配もいらないですね。
まとめ
エノラの22
1.ヘイロー≒レッドゴッドの多重クロスを持つ配合。
2.ヘイローの多重クロスを持つドゥラメンテ産駒にはドゥラエレーデ、ドゥーラがいる。
ラッドルチェンドの22
1.キタサンブラックは俊敏性の強調が第一で、プラスαで持続力やタフさを追加が◎。
2.サーアイヴァー≒ターリングアで俊敏性を強調しつつ、ヌレイエフでタフさを補強する配合。
3.ソールオリエンスと血統構成が似ている。
ウィクトーリアの22
1.父リアルスティールはヘイロー≒サーアイヴァーをサーアイヴァー≒ターリングアで継続クロスしたいわゆるディープ×ストーム。
2.母ウィクトーリアもヘイロー≒サーアイヴァーを継続クロスした配合。
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※当サイトの評価方法について気になった方は当サイトの評価基準と価基準と考え方、みたいなものを見てみてください。
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