東京サラブレッドクラブの22年産募集馬について、独自のナゾ血統理論で評価していきます。
今回はヴィヴェンシャルの22、インランジェリーの22についての血統解説です。
ヴィヴェンシャルの22はドゥラメンテ×ラトロワンヌ系パワーという血統構成で、これはリバティアイランドと同じパターンですね。
インランジェリーの22は緩さのあるサートゥルナーリアに対して母父エンパイアメーカーがマッチしそうです。
今回もわかりやすさ重視で解説してますのでよろしくお願いします。
※全頭評価ではなく、高評価の馬だけを紹介していくスタイルでやってます。また、各馬の評価はあくまで私の個人的見解ですので、出資は自己責任でお願いします<(_ _)>
よろしくどうぞ。
東京サラブレッドクラブ2023年募集馬評価その5
![](https://keiba-ryotei.com/wp-content/uploads/2023/06/lingerie-g0e95ff695_1280-1024x682.jpg)
№31.ヴィヴェンシャルの22
父:ドゥラメンテ
募集総額:2800万円
性別:牡
母年齢:11歳
評価:A
![ヴィヴェンシャル22血統表](https://keiba-ryotei.com/wp-content/uploads/2023/06/65cf0d8145a268a8b90ec050d727c755-1024x766.png)
総合評価:A
母ヴィヴェンシャルはアルゼンチンのG2勝ち。
母父ムタクディムの配合がすごいのでまず見てください。
![ムタクディム血統表](https://keiba-ryotei.com/wp-content/uploads/2023/06/c6122e37d7b9c2df66cd278734b1d63b-1024x794.png)
3代目にバックパサー、マイチャーマー、ナンバードアカウントと並んでラトロワンヌが合計5本。
ラトロワンヌ系パワーが炸裂した配合です。
父ドゥラメンテにラトロワンヌ系パワー炸裂配合と言えば、、、いますよね。
あの牡馬顔負けのムキムキお嬢さんが。
そう、2冠牝馬リバティアイランドですね。
![リバティアイランド血統表](https://keiba-ryotei.com/wp-content/uploads/2023/06/245c28b2c4b3307cc90731858d20ae80-1024x750.png)
![コンデサール血統表](https://keiba-ryotei.com/wp-content/uploads/2023/06/a22cdd28d88dd2451968a332e40e81fc-1024x801.png)
こちらは母母コンデサールがラトロワンヌパワー炸裂配合です。
ドゥラメンテの血統表内ではトライマイベストがリバティアイランドの持つエルグランセニョールと全きょうだいクロスとなります。
ヴィヴェンシャルは直接トライマイベストとのクロスはありませんが、なんせラトロワンヌ5本ですから強調された配合であることには変わりありません。
おまけに、よく見るとムタクディムとコンデサールはミスプロとナスキロがある点も共通しています。
このミスプロとナスキロが実はドゥラメンテ産駒のポイントで、G1馬5頭中、タイトルホルダー、リバティアイランド、スターズオンアース、シャンパンカラーと4頭が該当しています。
ヴィヴェンシャルの22はドゥラメンテ産駒の成功パターンと言えるのではないでしょうか。
もう一度リバティアイランドの血統表と一緒に並べておきます。
![ヴィヴェンシャル22血統表](https://keiba-ryotei.com/wp-content/uploads/2023/06/acce3a9fc8cda44904ac15730c63eec8-1-1024x766.png)
![リバティアイランド血統表](https://keiba-ryotei.com/wp-content/uploads/2023/06/d5ba24aa62accc2dc27ebe59b6e697b1-1-1024x750.png)
№34.インランジェリーの22
父:サートゥルナーリア
募集総額:3000万円
性別:牡
母年齢:13歳
総合評価:A
![インランジェリー22血統表](https://keiba-ryotei.com/wp-content/uploads/2023/06/2cf45d171b17808aa6c71ea975cad626-1024x756.png)
総合評価:A
母インランジェリーはアメリカダートのG1馬。
祖母キャットチャットもアメリカダートG2勝ち、3代母フォーンチャッターはBCジュベナイルフィリーズ勝ちという超良血。
父は新種牡馬サートゥルナーリアですね。
サートゥルナーリアはロードカナロア×シーザリオなので、カナロアの母レディブラッサムの持つセクレタリアト=シリアンシーのクロスをシーザリオの持つサーゲイロードでさらに継続クロスしています。
![サートゥルナーリア血統表](https://keiba-ryotei.com/wp-content/uploads/2023/06/e054c77e26598e3b0e29c0e85c051aea-1-1024x766.png)
![レディブラッサム血統表](https://keiba-ryotei.com/wp-content/uploads/2023/06/f1ac7193ebaacc02f1e814420afaa47a-3-1024x796.png)
このクロスがあるのでサートゥルナーリアの産駒は良く言えば柔軟性が高そう、悪く言えば緩くなってしまいそうなところがあります。
なので俊敏性とパワーのある母が良いのではないのかと思います。
ではインランジェリーの22はどうなのかということなんですが、母父エンパイアメーカーがパワーと俊敏性を兼備した血統なんですよね。
エンパイアメーカーの血統表です。
![エンパイアメーカー血統表](https://keiba-ryotei.com/wp-content/uploads/2023/06/b12478da07c180930abab55e682706d9-1024x803.png)
まずパワーの面ではマンノウォー系のパワー血統インリアリティを4×3のクロスで持っています。
さらにラトロワンヌ系パワー血統のエルグランセニョールがいるので、キングカメハメハの持つトライマイベストとの間に全きょうだいクロスが出来ます。
ここからかなりパワーが補強されるので、緩さは解消されそうです。
あと、俊敏性についてはファピアノ系なのでけっこうあるんですよね。
欲を言えばやはりヘイローがベストだとは思いますが。
![インランジェリー22血統表](https://keiba-ryotei.com/wp-content/uploads/2023/06/6377149f5b16ce9a192916eb4107b06e-1024x756.png)
あとはストームキャットのクロスが気になるところ。
ストームキャットは、初めに説明したロードカナロアの母レディブラッサムの持つセクレタリアト=シリアンシーのクロスのセクレタリアトの部分なので柔軟性はもちろんあるんですが、父ストームバードからパワーも同時に伝えることができます。
これが良い方向に行くのか悪い方向に行くのか。
父ロードカナロアの場合はストームキャットのクロスはイマイチなんですが、サートゥルナーリアにとって良いのか悪いのかはちょっと産駒を見てみないとわからないですかね。
ロードカナロアの場合は単純に直接クロスだったんですけど、サートゥルナーリアの場合は一回サーゲイロード(ハビタット)のニアリークロスを挟んでいるのが良い方向に出そうな気はしますけどね。
まとめ
ヴィヴェンシャルの22
1.母はアルゼンチンのG2勝ち。
2.ドゥラメンテ×ラトロワンヌ系パワーの血統構成はリバティアイランドと同じ。
インランジェリーの22
1.牝系がG1馬→G2馬→G1馬という超良血。
2.緩さが出そうなサートゥルナーリアに対してパワーと俊敏性のあるエンパイアメーカーなので相性良さそう。
3.ストームキャットのクロスは問題なし(たぶん)
他にも東サラ募集馬の評価してますのでよろしくお願いします。
※当サイトの評価方法について気になった方は当サイトの評価基準と価基準と考え方、みたいなものを見てみてください。
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