東京サラブレッドクラブの22年産募集馬について、独自のナゾ血統理論で評価していきます。
今回はレッドエルザの22、レッドストーリアの22についての血統解説です。
2頭ともサートゥルナーリア産駒ですが、父の柔軟性を活かした配合構成になっています。
今回も血統表を使ってなるべくわかりやすく解説してますのでどうぞ見てみてください。
※全頭評価ではなく、高評価の馬だけを紹介していくスタイルでやってます。また、各馬の評価はあくまで私の個人的見解ですので、出資は自己責任でお願いします<(_ _)>
よろしくどうぞ。
東京サラブレッドクラブ2023年募集馬評価その2
![](https://keiba-ryotei.com/wp-content/uploads/2023/06/the-snow-queen-g9b52c5c3d_1280-1024x682.jpg)
№7.レッドエルザの22
父:サートゥルナーリア
募集総額:3800万円
性別:牡
母年齢:12歳
評価:B
![レッドエルザ22血統表](https://keiba-ryotei.com/wp-content/uploads/2023/06/56b0ee997927d670279ee52267141771-1024x776.png)
総合評価:B
半兄レッドレオンはG2日経新春杯2着。
父サートゥルナーリアは新種牡馬、エピファネイアの半弟ですね。
なので基本的にはエピファネイアと同じくシーザリオのサンデーサイレンスまたはヘイローを狙っていきたいところです。
あとはセクレタリアト≒サーゲイロードですかね。
サートゥルナーリアの父はロードカナロアなので、その母にあたるレディブラッサムの持つセクレタリアト=シリアンシーのクロスをシーザリオのサーゲイロードでさらに継続クロスしています。
このあたりが柔軟性の源なんで、そこを狙ってスピードを追加していきたいですね。
![サートゥルナーリア血統表](https://keiba-ryotei.com/wp-content/uploads/2023/06/9f6b735842ce91bc3aa8884f2d4c8e71-1024x766.png)
![レディブラッサム血統表](https://keiba-ryotei.com/wp-content/uploads/2023/06/f1ac7193ebaacc02f1e814420afaa47a-1-1024x796.png)
あとは、エピファネイアではほぼ必須だったスペシャル牝系ですね。
ただ、こちらはサートゥルナーリアがすでにヌレイエフ≒サドラーズウェルズのクロスを持っているので、必須ではないかもしれないですね。
スペシャル牝系については少しわかりにくいかと思いますが、コチラの記事に詳しい説明を載せてますので宜しければどうぞ。
最も代表的な馬はサドラーズウェルズとヌレイエフの2頭ですね。
リンク開くのめんどくさいなと思ったら下の比較血統表だけでも見てみてください。
この2頭の大種牡馬は3/4同血の間柄ですね。
![ヌレイエフとサドラーズウェルズの比較血統表](https://keiba-ryotei.com/wp-content/uploads/2023/02/33a0aca6296e8c5dbd3276062dd97007-1024x812.png)
話を元に戻してレッドエルザの22ですが、ヌレイエフがあるのでスペシャル牝系のクロスはあるんですが、ヘイロークロスはありません。
血統表で確認してみますが、紫色囲みのスペシャル牝系はクロスしていますが、青色囲みのヘイローにクロスはないですね。
![レッドエルザ22血統表](https://keiba-ryotei.com/wp-content/uploads/2023/06/efae458e7793041d19360bc011f2b2a9-1024x776.png)
ちょっとスピードに不安のある配合かなぁと思ったんですが、よく見ると4代母ミンスティンゲットと母父スマートストライクの3代母クラシーキロがそれぞれナスキロ血統になっています。
もう1回レッドエルザの22の血統表を載せます、黄色囲みに注目。
![レッドエルザ22血統表](https://keiba-ryotei.com/wp-content/uploads/2023/06/04f0b294e769c98f4ddd77f7010c60aa-1024x776.png)
![ミンスティンゲット血統表](https://keiba-ryotei.com/wp-content/uploads/2023/06/ecf2ad8e37a8370cf1ff690878387823-1.png)
![クラシーキロ血統表](https://keiba-ryotei.com/wp-content/uploads/2023/06/249c3b914bf45517aaf180c24e38cbea.png)
サートゥルナーリアの持つ3頭のクロス、セクレタリアト、シリアンシー、サーゲイロードは基本的にナスキロなんですよね。
セクレタリアトとサーゲイロードの比較血統表をみるとナスキロであることがわかります。(サーゲイロードは正確にはロイキロですが…まぁ似たようなもんです)
![セクレタリアトとサーゲイロードの比較血統表](https://keiba-ryotei.com/wp-content/uploads/2023/06/9086454bb10788b09e6e7336ffd32bba-1-1024x797.png)
なのでサートゥルナーリア×レッドエルザの配合はナスキロの継続クロスとなって、ここからスピードをカバーできそうですね。
№8.レッドストーリア22
父:サートゥルナーリア
募集総額:2400万円
性別:牡
母年齢:8歳
総合評価:A
![](https://keiba-ryotei.com/wp-content/uploads/2023/06/ed1942ab2d735be41f2c1a716ca37c21-1024x765.png)
総合評価:A
この馬はまず、3代母レーヴディマンに注目したいです。
レーヴディマンの血統表を見るとリヴァーマン1本とサーゲイロードが2本、ナスキロを合計3本持っているスゴい血統。
![レーヴディマン血統表](https://keiba-ryotei.com/wp-content/uploads/2023/06/7c840112a2e6952a924d418e12e71e5b-1024x808.png)
父サートゥルナーリアも父母レディブラッサムの持つセクレタリアト=シリアンシーにさらにハビタット経由でサーゲイロードをクロスしているのでかなり柔軟性がありそうな血統構成。
サートゥルナーリアの血統表とレディブラッサムの血統表を見てください。
![サートゥルナーリア血統表](https://keiba-ryotei.com/wp-content/uploads/2023/06/e054c77e26598e3b0e29c0e85c051aea-1024x766.png)
![レディブラッサム血統表](https://keiba-ryotei.com/wp-content/uploads/2023/06/f1ac7193ebaacc02f1e814420afaa47a-2-1024x796.png)
という訳でサートゥルナーリア×レーヴディマンの組み合わせはかなり柔軟性の高い仔になりそうです。
大物の雰囲気が漂ってますね。
ただこれだけだとゆるゆるになりそうなんですが、その不安を解消しているのがサンデーサイレンスとラストタイクーンのクロスですね。
サンデーサイレンスのクロスで俊敏性をカバー。
ラストタイクーンをクロスすることによってパワーを補強。
こんな感じでしょうか。
ラストタイクーンの血統表を見てみましょう。
![ラストタイクーン血統表](https://keiba-ryotei.com/wp-content/uploads/2023/06/00bb762778d1ce50596f288acf1b67d3-1024x772.png)
ラストタイクーンの父母セックスアピールがブサンダ≒ミスターブッシャーの2×3という強烈なクロスでラトロワンヌのパワーをがっつり伝える血統です。
![セックスアピール血統表](https://keiba-ryotei.com/wp-content/uploads/2023/06/245617098ce263916183ba985740e5c4-1024x836.png)
サートゥルナーリアの最大の武器である柔軟性を強調しつつ、弱点となりそうな俊敏性とパワーをサンデーサイレンスとラストタイクーンのクロスで補強。
これはいいんでないの。
![レッドストーリア22血統表](https://keiba-ryotei.com/wp-content/uploads/2023/06/a583f70c6704a98ed9ad709e9ad784a7-1024x765.png)
まとめ
レッドエルザの22
1.G2日経新春杯2着レッドレオンの半弟。
2.スペシャル牝系のクロスはあるがヘイロークロスが無い。
3.セクレタリアト=シリアンシー≒サーゲイロードのナスキロを継続クロスすることでスピード面をカバー。
レッドストーリアの22
1.3代母レーヴディマンによってサートゥルナーリアの柔軟性を強調。
2.サンデーサイレンスとラストタイクーンのクロスでゆるゆるを解消。
他にも東サラ募集馬の評価してますのでよろしくお願いします。
※当サイトの評価方法について気になった方は当サイトの評価基準と価基準と考え方、みたいなものを見てみてください。
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