![](https://keiba-ryotei.com/wp-content/uploads/2023/02/juan-pablo-rodriguez-7f_gsUxmiOQ-unsplash-1024x683.jpg)
世界的な大種牡馬ノーザンダンサー、そしてサンデーサイレンスの父として有名なヘイロー。
この2頭、実はいとこ同士だってこと知ってましたか?
これ、血統好きならだいたい知ってると思うんですけど、普通の競馬ファンの間では意外と知られてなかったりします。
しかもノーザンダンサーとヘイローの2頭、まだまだ親戚に名馬がたくさんいます。
今回はこの2頭の属する牝系について語ってみます。
ノーザンダンサーとヘイローの祖母!名牝アルマームード
![](https://keiba-ryotei.com/wp-content/uploads/2023/02/queen-of-the-night-4287386_1280-1024x682.jpg)
ノーザンダンサーとヘイロー、この2頭は祖母がアルマームードという馬です。
血統表を見てみてください。
![ノーザンダンサーとヘイロー比較血統表](https://keiba-ryotei.com/wp-content/uploads/2023/02/c9ca6a1ff6b253c174313fca979d867a.png)
ノーザンダンサーの母はナタルマでその母がアルマームード。
ヘイローの母はコスマーでその母はやはりアルマームード。
どちらも祖母がアルマームードで完全にいとこ同士なんですわ。
ヘイローの代表産駒と言えばサンデーサイレンスですから、サンデーサイレンスもノーザンダンサーと意外と近い関係にあります。
アルマームード恐るべしなのですが、これだけでは終わらないんです!
大種牡馬デインヒル
![](https://keiba-ryotei.com/wp-content/uploads/2023/02/marcin-jozwiak-zwyWN1F5j6I-unsplash-1024x576.jpg)
ノーザンダンサーの13歳年下の妹、ナタルマが17歳時の仔にスプリングアデューという牝馬がいます。
兄ノーザンダンサーのような輝かしい競争成績は残せませんでしたが、スプリングアデューの仔から大種牡馬デインヒルが産まれました。
さて、デインヒルの血統表を見てみましょう。
![デインヒル血統表](https://keiba-ryotei.com/wp-content/uploads/2023/02/07acefcdef03638489d8ae59f013a3a9.png)
見ての通り3代母がナタルマなのに加え、祖父がノーザンダンサーなのでナタルマの3×3なんですよね。
これはナタルマ恐るべし。
そしてナタルマの恐ろしさはこれだけでは終わりません。
マキャベリアンとオーペン
![](https://keiba-ryotei.com/wp-content/uploads/2023/02/ace-1869825_1280-1024x682.jpg)
ノーザンダンサーの17歳年下の妹、ナタルマが21歳時の仔にレイズザスタンダードという牝馬がいます。
このレイズザスタンダードの孫には2頭の名種牡馬マキャベリアンとオーペンがいます。
この2頭は日本では母父として重要な血統で、マキャベリアンはヴィルシーナ、シュヴァルグラン、ヴィクトワールピサ等の母父、オーペンはサトノダイヤモンドの母父です。
しかもこの2頭、血統的な共通点があります。
血統表を見てみましょう。
![オーペンとマキャベリアン比較血統表](https://keiba-ryotei.com/wp-content/uploads/2023/02/3552f35c32f22bca5a71f68df2bf403c.png)
そう、どちらも母の血統がヘイロー×レイズザスタンダード、ということはコスマー×ナタルマ、ということはアルマームードのクロスになってるんですよ。
そして、さっき言ったヴィルシーナ、シュヴァルグラン、ヴィクトワールピサ、サトノダイヤモンドはみんな父がサンデーサイレンス系種牡馬。
![シュヴァルグラン血統表](https://keiba-ryotei.com/wp-content/uploads/2023/02/97a63aacd97e96e5d542ec6aabb9442e-1024x770.png)
![サトノダイヤモンド血統表](https://keiba-ryotei.com/wp-content/uploads/2023/02/c2dbbb6f9d7adb1ca9570f14d401a8a1-1024x769.png)
ということはコスマー×ナタルマを持つ母父に対してさらにコスマーを掛け合わせてるってことですな!
さらに言うとシュヴァルグランなんて祖母ハルーワソングもノーザンダンサー×ヘイローになっててもうアルマームード祭りになってます。
まとめ
![](https://keiba-ryotei.com/wp-content/uploads/2023/02/kevin-gent-I7BQ8hww9bE-unsplash-1024x683.jpg)
簡単にまとめるとアルマームード恐るべし、ナタルマとコスマーも恐るべし、ってことです(まとめがザツいw)。
ちなみに私が血統オタクになったきっかけも、このノーザンダンサーとヘイローの関係に気づいたところからなんですよね。
「えっ、ノーザンダンサーとヘイローっていとこですやん??」
ってところからズブズブと血統沼にはまり込み現在に至ります。
血統のおもしろいところは、今回紹介したコスマー、ナタルマだけじゃなくて、こんな感じの超エリート牝系っていうのがいっぱいあることです。
という訳で、今後も牝系紹介みたいな記事を書いていこうかな~と思ってます。
今回の記事がおもしろいな、と思った方は平出貴昭さんの「覚えておきたい世界の牝系100」をオススメしときます。
この本、コスマーやナタルマのような名牝系が実に淡々と100も紹介されております。
コメント