ユニオンオーナーズクラブの22年産募集馬について、独自のナゾ血統理論で評価していきます。
今回はファシネイト22、ファシネイション22、エンゲージスマイル22についての血統解説です。
ファシネイト22は父カリフォルニアクロームの良さをそのまま活かした配合ですね。
ファシネイション22はビッグアーサー産駒の成功パターンと言って良いんじゃないでしょうか。
エンゲージスマイル22はリアルスティール×シンボリクリスエスの組み合わせで、これはおそらくニックスだと思いますね。
血統表を使ってわかりやすく解説してますので見てみてください。
※全頭評価ではなく、高評価の馬だけを紹介していくスタイルでやってます。また、各馬の評価はあくまで私の個人的見解ですので、出資は自己責任でお願いします<(_ _)>
よろしくどうぞ。
ユニオンオーナーズクラブ2023年募集馬評価その3
![](https://keiba-ryotei.com/wp-content/uploads/2023/07/bob-oh-iJY-h1wEMK4-unsplash-1024x683.jpg)
PEGASUS24.ファシネイト22
父:カリフォルニアクローム
募集総額:1700万円
性別:牡
母年齢:13歳
評価:A
![ファシネイト22血統表](https://keiba-ryotei.com/wp-content/uploads/2023/07/014031ec4f76d22199c8509e9efa3ffa-1024x767.png)
総合評価:A
母ファシネイトの半妹にG3福島牝馬ステークス勝ちのスイートサルサがいる血統。
父カリフォルニアクロームはナスキロのスピードとラトロワンヌ牝系のパワーという血統構成。
オレンジ囲みがナスキロ、ピンク囲みがラトロワンヌ牝系です。
![カリフォルニアクローム血統表](https://keiba-ryotei.com/wp-content/uploads/2023/07/d29ff9ccdf12b021e87cc7807a469808.png)
バランスの良い血統構成なので、基本はナスキロやラトロワンヌとは違う要素を入れたいですね。
例えばサンデーサイレンスを持ってきてヘイロー≒サーアイヴァーのニアリークロスを作るとか、スペシャル牝系を持ってきてタフさを付けるとか。
ファシネイト22の場合は母父キングカメハメハがスペシャル牝系のヌレイエフを持っていて、ここからタフさを与えられそうではありますね。
ただ、ファシネイト22の場合はそれだけではなく、どちらかと言うと父カリフォルニアクロームと同じ要素をまんべんなく同じようにバランスよく持ってきた配合ですね。
このパターンもありだと思います。
まず母父キングカメハメハはスペシャル牝系のヌレイエフがあって、ナスキロのミルリーフとラトロワンヌ牝系のセックスアピールを持っています。
![キングカメハメハ血統表](https://keiba-ryotei.com/wp-content/uploads/2023/07/f3ff2005743256e0b383f614aae2aad5-2.png)
次に、母母スイートハビタットはナスキロ4本ですね。
![スイートハビタット血統表](https://keiba-ryotei.com/wp-content/uploads/2023/07/7d62b7e1ef4c13588f7c07e96d8342e7.png)
父母相似配合、とは言えませんが割と父と母の血統構成としては近い組み合わせにしてバランスをとっていますね。
父の良さをそのまま活かす配合と言えると思います。
![ファシネイト22血統表](https://keiba-ryotei.com/wp-content/uploads/2023/07/05c2fd6a09f7e491d3e56516e825c986-1024x767.png)
PEGASUS27.ファシネイション22
父:ビッグアーサー
募集総額:2200万円
性別:牡
母年齢:13歳
総合評価:B
![ファシネイション22血統表](https://keiba-ryotei.com/wp-content/uploads/2023/07/64495a41e958924bee6ff814a362b394-1024x758.png)
総合評価:B
ダービー馬フサイチコンコルドや皐月賞馬ヴィクトリー、アンライバルドなどがいるバレークイーン牝系。
父ビッグアーサーはナスルーラ×ハイペリオン×スペシャル牝系という非常にバランスの良い血統構成になっています。
ビッグアーサーの血統表をみてください。
![ビッグアーサー血統表](https://keiba-ryotei.com/wp-content/uploads/2023/07/8483d187c873a21a109f8ab81fc5aa72.png)
この血統構成であれば、母方にはサンデーサイレンスを入れて俊敏性を補強したいところです。
ここまでビッグアーサー産駒はトウシンマカオとブトンドールの2頭が重賞勝ち、ビッグシーザーがリステッド勝ちなんですが、3頭とも母方にサンデーサイレンスを持ちます。
そこまではまぁある意味当然として、もう一つ気になる血統が。
それがニジンスキーです。
3頭とも母方にニジンスキーを持っているんですが、なんと3頭とも2本持っています。
なかなかの異常事態ですよこれ。
![トウシンマカオ血統表](https://keiba-ryotei.com/wp-content/uploads/2023/07/557b852ecff0c984d28930c4e9db74b5-1024x765.png)
![ブトンドール血統表](https://keiba-ryotei.com/wp-content/uploads/2023/07/153c473fc173a87209b3359f38a1b700-1024x760.png)
![ビッグシーザー血統表](https://keiba-ryotei.com/wp-content/uploads/2023/07/9a362f8b309aec9e7efe6c21cbe38089-1024x756.png)
サンデーサイレンスはわかるとして、なんでビッグアーサーにニジンスキーが相性良いのか?
正直よくわからんのですがとりあえずの仮説として、ニジンスキーの祖母フレアリングトップが持つドミノ血統、アルティマスのクロスでパワーを補強しているのではないかと考えております。
![ニジンスキー血統表](https://keiba-ryotei.com/wp-content/uploads/2023/07/4f6c9d258235b898ecc412eac5d910ba-1.png)
![フレアリングトップ血統表](https://keiba-ryotei.com/wp-content/uploads/2023/07/165a3ee4826585d57637dfbd1d17d96a-1.png)
![アルティマス血統表](https://keiba-ryotei.com/wp-content/uploads/2023/07/fa1586a063fa0b9201d78dc03b47c1de.png)
アルティマスはドミノの2×2というスゴイ血統ですね。
さて、ではファシネイション22はサンデーサイレンスやニジンスキーがあるのかと言うと、サンデーはありますがニジンスキーは無いです。
ただ、ニジンスキーの代わりになりそうな血統があります。
それが母父シンボリクリスエスのさらに母母父であるトライジェットです。
トライジェットはニジンスキーの祖母フレアリングトップと同様アルティマスのクロスを持っています。
トライジェットの血統表です。
![トライジェット血統表](https://keiba-ryotei.com/wp-content/uploads/2023/07/43ed0a434fdf76a328cccf5b336cf8d9.png)
トライジェットはアルティマスを6·6·5×5で4本持っています。
ニジンスキーはアルティマスを2本持っているので、理屈ではニジンスキーをクロスするのと同じだけのアルティマスの本数を持っていることになりますね。
![ファシネイション22血統表](https://keiba-ryotei.com/wp-content/uploads/2023/07/aa799d8bb2c7a59b5a600a00718d0216-1024x758.png)
PEGASUS29.エンゲージスマイル22
父:リアルスティール
募集総額:2000万円
性別:牡
母年齢:8歳
評価:A
![エンゲージスマイル22血統表](https://keiba-ryotei.com/wp-content/uploads/2023/07/47048500ad936ac6207ee7d0e58e3080-1024x757.png)
総合評価:A
リアルスティール×シンボリクリスエスは5頭中4頭が勝ち上がっている相性の良い組み合わせ。
これ、偶然じゃなくて恐らくニックスになってますね。
その根拠を今から解説していきます。
まずリアルスティールと言えばディープインパクト×ストームキャットの有名なニックスですが、このニックスの先輩種牡馬と言えばキズナになります。
種牡馬として確たる地位を築いた感のあるキズナですが、その代表産駒と言えば安田記念連覇、ヴィクトリアマイルも勝ったソングライン、あとエリザベス女王杯を勝ったアカイイトですね。
この2頭は共通点があってどちらもキズナ×シンボリクリスエスであることです。
この2頭の血統表をご覧ください。
![ソングライン血統表](https://keiba-ryotei.com/wp-content/uploads/2023/07/95cfcf108edd9c289de6df14087fc1bf.png)
![アカイイト血統表](https://keiba-ryotei.com/wp-content/uploads/2023/07/d99f7366e6fee86835e8c6646701f475.png)
そして、エンゲージスマイル22の血統表をもう一度ご覧ください!
![エンゲージスマイル22血統表](https://keiba-ryotei.com/wp-content/uploads/2023/07/7dad103bf8cfa726f5c5e51febc6592c.png)
はい、完全に一致。
いや、完全に一致は言い過ぎですが、黄色く囲んだ部分が5/8の割合で一致してますね。
もっと言うと母母父アグネスタキオンはソングラインと同じなので、ソングラインとは3/4同血になります。
キズナ×シンボリクリスエス、これがなぜ成功しているかというと、具体的にはストームキャットの母ターリングアとシンボリクリスエスの母父ゴールドメリディアンが共通点の多い血統でニアリークロスになるからだと思いますね。
ナスキロ的なキレとアメリカンパワーを伝えることができるんじゃないかと思います。
比較血統表を見てみてください。
![ゴールドメリディアンとターリングア比較血統表](https://keiba-ryotei.com/wp-content/uploads/2023/06/2f2d34c6ed8fe45cbb59e275223996d0-1024x793.png)
もう一度3頭の血統表をわかりやすく色付けして載せておきますね。
![エンゲージスマイル22血統表](https://keiba-ryotei.com/wp-content/uploads/2023/07/71ecec1583af5ee392934400d8ed3147.png)
![ソングライン血統表](https://keiba-ryotei.com/wp-content/uploads/2023/07/e8b2a52fcb0b42adb170d6bddb30407e.png)
![アカイイト血統表](https://keiba-ryotei.com/wp-content/uploads/2023/07/fb675d1bde50ce5503d9a10f36640bae.png)
という訳で、リアルスティール×シンボリクリスエスが5頭中4頭勝ち上がってます、なんて言われても「そらそうよ」と自信をもって言っちゃって良いと思いますね!
知らんけど。
まとめ
ファシネイト22
1.父カリフォルニアクロームはナスキロ+ラトロワンヌ牝系という血統構成。
2.母ファシネイトもナスキロ+ラトロワンヌ牝系という血統構成で父の良さをそのまま活かす配合。
ファシネイション22
1.ビッグアーサー産駒は母方にサンデーサイレンス+ニジンスキーが相性良し。
2.母ファシネイションはサンデーサイレンスは持っているが、ニジンスキーは無し。
3.ニジンスキーの代わりとして同じアルティマスをクロスした血統のトライジェットを持っている。
エンゲージスマイル22
1.父リアルスティールはディープインパクト×ストームキャットのニックスで同じ組み合わせの種牡馬にキズナがいる。
2.キズナの代表産駒であるソングライン、アカイイトはいずれも母父シンボリクリスエス。
3.ストームキャットの母ターリングアとシンボリクリスエスの母父ゴールドメリディアンのニアリークロスによるものと考えられるので、リアルスティール×シンボリクリスエスもニックスの可能性大。
※当サイトの評価方法について気になった方は当サイトの評価基準と価基準と考え方、みたいなものを見てみてください。
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