引き続きライオン募集馬の血統分析をしていきます。
測尺や動画などは考慮しないで血統表だけを見て気になる馬をピックアップしていきます。
今回はクイーンズキトゥンの2023、アナスタシアブルーの2023、プリンセスヨウクの2023です。
それではよろしくどうぞ!
※全頭評価ではなく、高評価の馬だけを紹介していくスタイルでやってます。また、各馬の評価はあくまで私の個人的見解ですので、出資は自己責任でお願いします<(_ _)>
2024年サラブレッドクラブライオン募集馬の分析 その2
№12.クイーンズキトゥンの2023
父:モーリス
募集総額3200万円
性別:牝
母年齢:5歳
モーリス産駒、クイーンズキトゥンの2023です。
モーリス産駒のポイントはその父スクリーンヒーローの母ランニングヒロインですね。
モーリス産駒の代表馬はここを強調したパターンが多いです。
あともう一つ目立つのは、やたらとクロスが濃い活躍馬が多いってところ。
ジェラルディーナ、ディヴィーナ、ルークズネスト、ラーグルフなんかはかなり濃いインブリードの配合だと思います。
この辺りの詳細はモーリス産駒の分析記事を見てみてくださいな。
【種牡馬】モーリス産駒の成功パターンその1 ランニングヒロインとリヴァーマンを強調
【種牡馬】モーリス産駒の成功パターンその2 ランニングヒロインとサドラーズウェルズを強調
【種牡馬】モーリス産駒の成功パターンその3 ダンジグとノーザンテーストの強調
まずはもう一度クイーンズキトゥンの2023の血統表を見ていくんですが、クロスがわかりやすいように色付けしてみます。
色つけすぎーって感じですが、一つずつ見てみましょう。
青色サンデーサイレンスが4×3、紫色サドラーズウェルズが4×5、緑色リファールが5×5。
ここまではいいですよね。
すでに結構クロスが濃いとは思いますが。
さらに赤色のロベルトとリアファンとレッドランサム。
リアファンとレッドランサムはどちらも父がロベルトなので、ロベルトのクロスが5×6·6であることになりますね。
祖母ステファニーズキトゥンの血統表を載せればわかりやすいと思います。
で、クロスがいっぱいあるのはわかったんですが、始めに言ってたモデルスポートの強調は~?
というところなんですが、ステファニーズキトゥンの持つレディキャピュレットがモデルスポートを強調する血統になりますね。
レディキャピュレットはエルプラドの母で、今回の募集馬レッドレイチェルの2023でも詳しく解説しましたよね~。
こちらもよろしければどうぞ↓
ではモデルスポートとレディキャピュレットの血統表を見てみましょう。
黄色のメノウ≒アセニア、赤色のサーガラハッド=ブルドッグ、青色のサンプリンセス≒マームード≒ムムタズペグム。
どうでしょう。
モーリスの持つモデルスポートを強調する血統としてレディキャピュレットが働いているのがわかりますよね~。
これはかなり良いっす。
№21.アナスタシアブルーの2023
父:ダノンキングリー
募集総額1600万円
性別:牝
母年齢:14歳
ダノンキングリー産駒、アナスタシアブルーの2023です。
祖母ライラプスはG3クイーンカップ勝ち、3代母フサイチエアデールは重賞4勝でG1での2着が3回の名牝。
いや~なんでこの馬がこんな値段なの?
これお買い得じゃない?
全体的にはディープインパクト×ストームキャットのニックス馬ダノンキングリーが父で、そこからさらにディープインパクト×フレンチデピュティのニックスを重ねる形。
さらにサンデーサイレンスの3×4もあってこれは良い感じです。
同じディープ×ストームのキズナ産駒で、札幌2歳ステークスを勝ったマジックサンズもディープ×ストーム×フレンチのサンデー3×4ですね。
マジックサンズと比較してみたらソックリ。
全体的にアメリカ血統の要素が強いので、母父父にスペシャル血統のフェアリーキングが入っているのもバランスが良いっす。
そしてもう一つ注目したい点が。
父ダノンキングリーの3代母ラヴィンタッチと、母アナスタシアブルーの3代母ラスティックベルがよく似た血統構成になっているところです。
ね。ラヴィンタッチ≒ラスティックベルだし、フリートナスルーラ≒ゴールドディガーだし。
つまりラヴィンタッチもラスティックベルもミスタープロスペクター(レイズアネイティヴ+ゴールドディガー)の要素が強いって感じなんですよ。
全部まとめると、ディープ×ストーム×フレンチのニックスでサンデー3×4でスペシャルでラスティックベル牝系のミスプロを強調しておると。
いや~これはアツいんじゃないですか。
…だいぶ力説したけど伝わってんのかコレ(;´・ω・)
№23.プリンセスヨウクの2023
父:イスラボニータ
募集総額1400万円
性別:牝
母年齢:9歳
イスラボニータ産駒、プリンセスヨウクの2023。
イスラボニータ産駒は現時点で重賞勝ち馬が4頭。
そのうちの2頭、トゥードジボンとプルパレイが、今回のプリンセスヨウクの2023と似た血統構成だと思いますね~。
ポイントはインリアリティとミスタープロスペクター。
順に見ていきましょう。
まずは関谷記念勝ちトゥードジボン。
赤色のインリアリティのクロスがあります。
あと、オレンジ色ミスタープロスペクターについてはファピアノの父ですから、こちらも5×6のクロスですね。
さらにインリアリティについてはもっといっぱい持っていて、金色囲みにした母コッパの血統表を見るとわかります。
母コッパがインリアリティ5×3とヴァリッドアピール5×2なんですが、見ての通りヴァリッドアピールの父はインリアリティなんですよね。
なので、インリアリティの5·6×3と3本持ちですね。
ということは、ということはですよ。
トゥードジボンはインリアリティのクロスを5×6·7·4と4本も持っていることになりますね。
次にファルコンステークス勝ちのプルパレイ。
インリアリティの5×5とミスタープロスペクターの5×3がありますね~。
ただ、こちらもインリアリティの強調という意味ではこれだけじゃないんです。
金色囲みの祖母メッコホクテの血統表を見てみます。
インリアリティの直接クロスでは無いんですが、インリアリティの父インテンショナリーと母父ラフタンブルのクロスを持ってます。
では改めてプリンセスヨウクの2023の血統表を。
インリアリティ5×5、ミスタープロスペクター5×5·5ですね!
さらに赤色のチャレディとリローンチも父インリアリティ。
なので、インリアリティのクロスは5×6·5·6となって4本持ちなんですよね~。
これは良いんじゃない?
念のため母プリンセスヨウクの血統表も載せておきます。
まとめ
クイーンズキトゥンの2023
1.モーリス産駒の活躍馬に多いクロス濃いめ配合。
2.モーリスのポイントであるモデルスポートの強調アリ。
アナスタシアブルーの2023
1.祖母はG3勝ち、3代母は重賞4勝。
2.ディープ×ストーム×フレンチのニックスでサンデー3×4は札幌2歳S勝ちマジックサンズと同じ。
3.父ダノンキングリーの牝系と母アナスタシアブルーの牝系も血統構成が似ている。
プリンセスヨウクの2023
1.インリアリティとミスタープロスペクターのクロス。
2.このクロスが同じイスラボニータ産駒の重賞勝ち馬トゥードジボンとプルパレイと共通。
はい、というところでライオンさんの募集馬を2回にわたって分析してみました。
正直かなり魅力的な馬がいて、募集時期を考えてもキャロットやシルクのセカンドクラブとしてかなり良さげ。
私はキャロットと東サラの2クラブなんですが、東サラさんはキャロットより先に募集するのがイマイチなんだよな…。
まぁ個人的な話は置いときましょ。
今後はインゼル、ロード、ノルマンディの分析を予定してます。
そちらの方もよろしくお願いしまーす。
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