さて、ウワサのインゼルサラブレッドクラブの募集が始まりましたね。
やはり血統オタクとしては良血揃いで気になるところ。
ヨーロッパの名血が来るので社台グループの良血とも毛色が違っておもしろいですよね~。
ちょっと予算の関係で入会は厳しいんですが、やっぱり気になるので募集馬評価をやってみました。
今回の記事では№1~№5までです。
それ以降の馬も追って記事にしていく予定です。
評価基準については当サイトの血統評価の基準と考え方、みたいなものの記事を見てみてください。
牝系の評価についてはブラックタイプの見方 牝系・血統の評価方法を見てみてください。
※あくまで私の個人的見解ですので、出資は自己責任でお願いします<(_ _)>
インゼルサラブレッドクラブ2021年 募集馬評価 その1
№1.ヴィニーの20
父:ロードカナロア
募集総額:4500万円
性別:牡
育成牧場:ノーザンファーム
配合評価:B
牝系評価
初仔。
母の兄弟に重賞勝ち馬は無し。
祖母コケレールは仏G1勝ち。祖母の兄弟に仏G3勝ちSpring Master。
3代母の兄弟に米G1勝ちRoi Normand、米仏で重賞6勝のTrampoli、仏G3を2勝のLuth Dancer。
主にフランスで活躍馬が出ている良血ですね。
配合評価:B
父ロードカナロアはレディブロッサムのパワー、柔軟性、心肺機能を伝えることで大物を出す種牡馬。
キングカメハメハも欠点が無くアベレージが高い。
母ヴィニーはディープインパクト×Gone West×Caerleonで俊敏性と持久力のが長所なのですが、母母コケレールのところにThe Minstrel≒Nijinskyのクロスがあり、割とパワーも兼備している配合でバランスが良いです。
カナロア×ディープは今のところ思ったほど成功していませんが、個人的には期待値の高い配合と思っています。
№2.チカリータの20
父:マインドユアビスケッツ
募集総額:1500万円
性別:牝
育成牧場:ノーザンファーム
配合評価:E
牝系評価
初仔。
母の兄弟に重賞勝ち馬は無し。
祖母の兄弟にG3を2勝のマーティンボロ、G3勝ちフレールジャック。
3代母の兄弟に仏G1勝ちMezzo Soprano。
ハルーワソングの牝系。
特に祖母サルスエラの半姉ハルーワスウィートのラインがヴィルシーナ、ヴィブロス、シュヴァルグランとG1馬3頭を出して大発展しています。
配合評価:E
父マインドユアビスケッツはGlorious Song牝系Rahyの俊敏性とDeputy Ministerクロスによるパワーがメイン。
母チカリータもGlorious Song牝系で母父クロフネがDeputy Ministerを持つので、父母が似たような特徴を持っています。
問題は父も母も心肺機能に不安がある点で、これはけっこう深刻な問題なような気がします。
№3.エレクトラレーンの20
父:ハーツクライ
募集総額:2400万円
性別:牝
育成牧場:社台ファーム
配合評価:C
牝系評価
5番仔。
兄弟に重賞勝ち馬は無し。
母エレクトラレーンは独1000ギニー勝ち。
祖母の兄弟に重賞勝ち馬は無し。
3代母の兄弟に重賞勝ち馬は無し。
母はドイツ1000ギニー馬だが、あまり活躍馬が出ている牝系ではありません。
こういった場合でも母から急に活性化する場合もありますが、4頭の兄弟は今のところ目立った実績も無いですね。
配合評価:C
父ハーツクライはサンデーサイレンスから俊敏性と持久力を、アイリッシュダンスから持久力と心肺機能を伝える。
母エレクトラレーンはDubawi×Sadler’s Wellsでパワーと心肺機能の配合。
ハーツクライにパワーを補う配合は一見良さそうなのですが、大物は意外とこのパターンではなく俊敏性と持久力をがっつり組み合わせたパターンです。
また、ハーツにDubawiだと俊敏性が足りなくなる可能性もけっこうあると思います。
№4.プラスヴァンドームの20
父:ロードカナロア
募集総額:3800万円
性別:牝
育成牧場:社台ファーム
配合評価:B
牝系評価
11番仔。
兄に仏2000ギニー馬Style Vendome、仏2000ギニー2着のPrestige Vendome。
母の兄弟に重賞勝ち馬は無し。
祖母の兄弟に仏G3勝ちDobby Road。
3代母の兄弟に重賞勝ち馬は無し。
フランス2000ギニー馬の妹という良血。
ただ、日本に輸入されてからは活躍馬を出せていないのが気になります。
配合評価:B
父ロードカナロアはレディブロッサムのパワー、柔軟性、心肺機能を伝えることで大物を出す種牡馬。
キングカメハメハも欠点が無くアベレージが高い。
母プラスヴァンドームはMiswakiやHighest Honorなど柔軟性の高そうな配合なのですが、カナロアはどちらかというと俊敏性と持久力に優れたサンデー系か米血パワーとで成功例が多い種牡馬。
評価はBなんですが、カナロアにこの母の組み合わせはやや不安があります。
№5.スカイダイヤモンズの20
父:ハーツクライ
募集総額:6000万円
性別:牡
育成牧場:ノーザンファーム
評価:C
牝系評価
初仔。
母はアメリカ重賞を3勝。
祖母の兄弟に重賞勝ち馬は無し。
3代母の兄弟に豪G1を3勝したHe’s No Pie Eater。
母はアメリカの活躍馬ですが、牝系自体はオーストラリアで発展しています。
近い代で複数の活躍馬がいるわけではなく、期待しすぎるのは良くないかもしれません。
配合評価:C
父ハーツクライはサンデーサイレンスから俊敏性と持久力を、アイリッシュダンスから持久力と心肺機能を伝える。
母スカイダイヤモンズはパワー、柔軟性に持ち味がありますが、俊敏性がもう一つです。
ハーツクライとの組み合わせだとスピード不足の可能性はありますね。
今回はこんなところです。
№6~№10の馬についても評価記事をアップしましたので見てみてください。
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