はい、それではキズナ産駒の成功パターンその2にいってみたいと思います。
まず解説に入る前に、キズナ産駒成功パターンの3つの条件を軽くおさらいしておきます。
1.ヘイロー、サーアイヴァー、ドローン、レッドゴッド
2.セクレタリアト、サーゲイロード、シアトルスルー
3.ミスタープロスペクター
この辺りの詳しい解説は下記の記事を見てみてくださいね。
【種牡馬】キズナの成功パターンは? その1 →ディープ×ストームの強調とミスプロがポイント
成功パターンその1の記事では3つの条件が全て当てはまる産駒を見ていきましたが、今回は3つの条件の内2つ当てはまる産駒を紹介していきます。
キズナ産駒重賞勝ち馬20頭の内、3つ全部当てはまる馬が8頭、2つ当てはまる馬も8頭になっています。
今回の2つ当てはまるパターンには、皐月賞を勝ってG1ホースになったばかりのジャスティンミラノが該当してますよ~。
それでは各馬の解説にいってみましょう。
ジャスティンミラノのパターン【1+2】
3つの条件の内、3のミスタープロスペクターが無いタイプです。
こちらは2頭が該当します。
ジャスティンミラノ
皐月賞を勝ったジャスティンミラノ。
ディープインパクトの持つヘイロー≒サーアイヴァーをさらにシャリーフダンサーの母父サーアイヴァーで継続クロス。
そして母母スペシャルダンサーがサーゲイロードの4×3でセクレタリアトとニアリークロスを作ってます。
それからもう1頭ローモンドですが、この馬の母がマイチャーマーで、シアトルスルーの半弟なんですよね。
ミスタープロスペクターは無いんですが、ディープインパクト×ストームキャットのニックスを継続クロスする血統構成になってますね~。
ファインルージュ
紫苑ステークス、フェアリーステークスとG3を2勝、秋華賞とヴィクトリアマイルでG1での2着が2回あるファインルージュ。
ファインルージュはサンデーサイレンスの3×4で、母パシオンルージュがシアトルスルーとその半弟ローモンドを合わせ持っています。
さらに母パシオンルージュの血統表を見るとわかるんですが、母母セクシーココナッツはヘイロー≒レッドゴッド≒アップスピリッツの3×4·4とヘイローについてかなりキツめにクロスしてます。
パシオンルージュの血統表です。
アップスピリッツはレッドゴッドの半弟です。
アスクワイルドモアのパターン【1+3】
3つの条件の内、2のセクレタリアトの強調が無いタイプです。
アスクワイルドモア
G2京都新聞杯勝ちのアスクワイルドモア。
母ラセレシオンはヘイロー≒レッドゴッドの3×4。
それからミスタープロスペクターありです。
クイーンズウォーク
G3クイーンカップ勝ちのクイーンズウォーク。
母ウェイヴェルアベニューはミスタープロスペクターの4×4。
母父母父のラーイはレッドゴッド≒ヘイローの2×2です。
コンクシェル
G3中山牝馬ステークス勝ちのコンクシェル。
母ザナはミスタープロスペクター4×3。
母母マスカヤはヘイロー≒レッドゴッド3×4。
アブレイズ
G3フラワーカップ勝ちのアブレイズ。
ヘイロー、ミスタープロスペクターを持っています。
パラレルヴィジョン
G3ダービー卿チャレンジトロフィーを勝ったパラレルヴィジョン。
母父マクフィに相性の良い血統が詰まってますね。
マクフィの血統表を見てみます。
ミスタープロスペクターとサーアイヴァー。
そしてシャリーフダンサーとダンシングブレーヴがよく似た血統で、どちらもノーザンダンサー持ち、サーアイヴァー≒ドローンなのでサーゲイロードも持っています。
シャリーフダンサーとダンシングブレーヴの血統を比較してみましょう。
キメラヴェリテのパターン【2+3】
こちらはヘイロー≒サーアイヴァーの強調が無いタイプ。
このタイプはダート交流重賞の北海道2歳優駿を勝ったキメラヴェリテ1頭だけです。
キメラヴェリテ
キメラヴェリテの母ルミエールヴェリテは見ての通りミスタープロスペクターとサーゲイロード≒セクレタリアトを併せ持つ血統なんですが、セクレタリアトの仔がウィークエンドサプライズなのがポイント。
ウィークエンドサプライズの血統表を見るとわかりますが、セクレタリアト≒サーゲイロードの1×3という強烈なニアリークロスがあります。
ウィークエンドサプライズの母母父がサーゲイロードですね。
なので全部合わせると、キメラヴェリテはセクレタリアト≒サーゲイロードの7·5×5·5·7と5本も持っています。
まとめ
それではキズナの成功パターンその1とその2の記事で書いてきたことを少しまとめてみます。
・キズナ産駒の重賞勝ち馬20頭中8頭が1、2、3の条件を全て持っている。
・1の条件とプラスで2または3の条件のどちらかを持っている産駒は7頭。
さて、ここまで来て気づくことがもう一つあります。
それは、上で挙げた15頭の全てが芝の重賞勝ち馬ということです。
キズナのダート重賞勝ち馬は3頭。
そのうちの1頭は最後に紹介したキメラヴェリテですが、この馬は1のヘイロー≒サーアイヴァーの条件に当てはまらない馬です。
そして残りの2頭ハギノアレグリアスとテリオスベルについては3つの条件を1つも持っていません。
これは結構わかりやすい傾向ですよね。
逆に芝の重賞勝ち馬は17頭ですが、このうち15頭は条件1に加えて2か3のどちらか、または両方を持っていることになります。
キズナ産駒の芝での活躍馬をみつけようと思ったら、「条件1+2or3」。
これほぼ必須条件じゃないですかね。
一口馬主やPOGでは要注目、特にPOGでは要注目だと思います。
それでは最後まで読んで頂いてありがとうございました~。
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