いよいよキャロットクラブの2021年募集が始まります。
やはり一口馬主の界隈が最も盛り上がる時期ですよね。
今回は全頭評価をしようと思っています。
かなりの記事数になると思いますので、気になる馬だけピックアップして見て頂けると良いかと思います。
今回の記事では№1~№7までです。
※あくまで私の個人的見解ですので、出資は自己責任でお願いします<(_ _)>
評価基準については当サイトの血統評価の基準と考え方、みたいなものの記事を見てみてください。
キャロットクラブ2021年 募集馬評価 その1
№1.ナスケンアイリスの20
父:ロードカナロア
募集総額:4800万円
性別:牡
評価:C
兄に東京大賞典3着、マイルCS南部杯3着のモジアナフレイバー。
母の兄弟に高松宮記念勝ちセイウンコウセイ。
祖母の兄弟にNHKマイルC勝ちタイキフォーチュン、G2勝ちタイキリオン、G3勝ちタイキダイヤと重賞馬複数。
3代母の兄弟に英G3勝ちTrue Hero。
兄弟に実績馬がいるし牝系もしっかりしているので、かなり期待できる繁殖かと思います。
評価:C
父ロードカナロアはレディブロッサムのパワー、柔軟性、心肺機能を伝えることで大物を出す種牡馬。キングカメハメハも欠点が無くアベレージが高い。
母ナスケンアイリスはMiswakiにNasrullahの多重クロスで俊敏性と柔軟性を伝え、フレンチデピュティからパワーを伝える配合。
ただ、心肺機能を伝える血が無く、これがかなりイタイ。うまくレディブラッサムの心肺機能が伝わってくれないと難しいでしょう。
№2.コケレールの20
父:ロードカナロア
募集総額:6000万円
性別:牡
評価:D
母コケレールは仏G1勝ち。
母の兄弟に仏G3勝ちスプリングマスター。
祖母の兄弟に米G1勝ちロワノルマン、米仏で重賞を6勝のトランポリなど。
祖母リュートドサロンもフランス重賞を2勝。
コケレール自身からまだ活躍馬を出すことはできていませんが、孫のマグノリアがフランスの重賞で好走しているので、コケレールの系統が全くダメということは無いと思います。
総額6000万円も納得の超絶良血です。
評価:D
父ロードカナロアはレディブロッサムのパワー、柔軟性、心肺機能を伝えることで大物を出す種牡馬。キングカメハメハも欠点が無くアベレージが高い。
母コケレールは効果的な血がちょっと少ないです。数少ない効果的な血であるGone Westの俊敏性を伝えないとなかなか厳しい結果となりそう。
№3.ラドラーダの20
父:ロードカナロア
募集総額:7000万円
性別:牝
評価:B
母ラドラーダはダービー馬レイデオロ、G3勝ちレイエンダの母。
母の兄弟に帝王賞勝ちのゴルトブリッツ。
祖母レディブロンドは兄弟が3冠馬ディープインパクト。
3代母ウインドインハーヘアも独G1勝ち。
キャロットクラブを代表する牝系、というか日本を代表する牝系と言ってもいいと思います。
評価:B
ラドラーダは俊敏性が若干低いことと、シンボリクリスエスの持久力、心肺機能が低いことが弱点なのですが、父にキングカメハメハを持ってくるとそこがうまくカバーされて、これだけ高いアベレージで走る産駒を出していると思います。
父がロードカナロアだと俊敏性と心肺機能のカバーがキンカメよりやや劣ります。
なので、父キンカメほどのアベレージは期待できませんが、パワーと柔軟性を伝えるという点ではカナロアはキンカメ以上だと思うので、大物が出る可能性は十分あると思います。
№4.シーザリオの20
父:ロードカナロア
募集総額:7000万円
性別:牝
評価:C
母シーザリオはオークス馬でアメリカの芝G1アメリカンオークスも勝った名牝。
そして子どもはG12勝のエピファネイア、サートゥルナーリアに朝日杯勝ちのリオンディーズ。
祖母キロフプリミエールも米G3勝ち。
3代母Queridaの弟に英G1を2勝のChief Singer。
こちらもキャロットクラブと日本を代表する牝系ですね。
評価:C
シーザリオは正直なぜここまで活躍馬が出せるのかちょっと掴みかねているというのが正直なところです。
スペシャルウィークは心肺機能に弱点のあるバランスタイプ。
キロフプリミエールは心肺機能は優れているがそれ以外は良い点を見つけづらいです。
エピファネイアも同じ理由で評価しにくい種牡馬なのですが、今後この辺については何とかしたいなぁと思っています。
現時点の私の評価ですとこの馬もC評価ということになってしまいます。
№5.アドマイヤリードの20
父:ロードカナロア
募集総額:5000万円
性別:牝
評価:A
母アドマイヤリードはG1ヴィクトリアマイル勝ち。
祖母ベルアリュールⅡはフランスとアメリカでG3勝ち。
祖母の弟にアイルランドとドイツでG1を勝ったジュークボックスジュアリー。
初仔ですが、これだけのS級良血ですからとうぜん期待は高いです。
評価:A
母アドマイヤリードはステイゴールドの俊敏性と柔軟性を武器にG1を勝った名牝ですが、その母ベルアリュールⅡも「Mr. Prospector、Kalamoun、Riverman」とNasrullahの影響の強い血を多く持ち、俊敏性と柔軟性が高い牝馬です。
ロードカナロアとの組み合わせだと確実に母似の産駒が出てきそうで期待したいです。
№6.クルージンミジーの20
父:ハーツクライ
募集総額:3400万円
性別:牡
評価:D
祖母の兄に米G1を2勝のジェイドハンター。
3代母の兄に英G1勝ちMonteverdi。
牝系としては近い代に活躍馬が無く、C級血統といったところですね。
評価:D
父ハーツクライはMountain Flower、トニービン、Lyphardから持久力を伝える。
俊敏性についてはアイリッシュダンスが伝わると不足しがちで、ここが今一つ安定感に欠ける要因ではないかと思います。
母クルージンミジーについてはハーツクライとの組み合わせでまずまずの産駒を2頭送っていますが、たまたま良い方に出ただけで本来この母も俊敏性が足りないタイプのため、スピード不足になる可能性は否定できません。
№7.マイハッピーフェイスの20
父:ハーツクライ
募集総額:3000万円
性別:牝
評価:D
母マイハッピーフェイスは米G3勝ち。
3代母の兄弟に米G2勝ちスターリーアイス。
母は重賞ホースですが、それ以外の重賞勝ち馬となると3代兄弟までさかのぼらなければならず、あまり活性化しているラインとは言えないようです。
評価:D
母マイハッピーフェイスは俊敏性、心肺機能に弱点があり、また、特にこれといった武器も見当たりません。
これと言って評価するポイントが無く、ちょっと苦戦かなぁと思います。
今回はこんなところです。
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