今年デビューの2歳馬から気になる馬の血統を分析してみようというコーナー、今回は藤田晋オーナー編です。
POG界隈の方、是非見てみてください。
藤田オーナー馬は現3歳でもサウジダービーを勝ったフォーエヴァーヤング、ホープフルステークス2着のシンエンペラーとかなり有力馬がそろっていて、今年の2歳も要チェックでございます。
今年デビューの22年産は19頭いますがもちろん良血揃い。
今回はこの中から個人的に気になった7頭をピックアップしてみました。
完全に血統表を見てピックアップしてるだけなんで、この中から順調な馬にさらに絞っていくのが良いんではないかと思います。
それではさっそく血統表を使って解説していきましょう。
あ、ちなみに紹介する順番は高評価順とかではなく、単に種牡馬のあいうえお順です。
ではどうぞ。
有力2歳馬血統分析 藤田晋オーナー編
バニーラビット
父:アドマイヤマーズ
母:トレジャリング
性別:牡
母年齢:7歳
母トレジャリングはアメリカとアイルランドの2か国で重賞勝ち。
父はアドマイヤマーズ、ダイワメジャーの後継種牡馬ですがかなり特徴的な血統です。
それがサンデーサイレンス、マキャベリアン、グロリアスソングという3大ヘイロー血統の全部のせ。
かなり俊敏性特化の血統です。
青色囲みの3頭ですが、いずれもヘイローの俊敏性を良く伝える血統です。
これが3本も入っているのでかなり俊敏性特化型だと思います。
パワー血統とか柔らかい血統とかを入れていきたいところなんですが、バニーラビットの場合は母父ハヴァナゴールドがアドマイヤマーズにピッタリな感じがします。
ハヴァナゴールドの血統表を見てみます。
パワーのあるダンジグの4×4で3代父にスペシャル牝系サドラーズウェルズを持ってます。
アドマイヤマーズと合わせるとバランスが良いと思いますね。
エピファランド
父:エピファネイア
母:ラーゴブルー
性別:牝
母年齢:8歳
エピファネイア産駒からはこちらのエピファランドを。
母ラーゴブルーはJpn3マリーンカップ勝ち。
父のエピファネイアはとにかくヘイローとスペシャル牝系。
重賞馬13頭中8頭が該当します。(ちょっと該当馬減ってはきましたが)
エピファランドもがっちりこの条件に該当します。
エピファネイア産駒の代名詞とも言えるサンデーサイレンス4×3を持ってるし、母母ベネシアンドールはスペシャル牝系ヌレイエフの4×2です。
スペシャル牝系ってなによ、って方はこちらの記事をどうぞ。
ノーザンダンサーとのスペシャルな関係。ヌレイエフとサドラーズウェルズ、ちぢめてヌレサド。
あと、緑色囲みのトニービン、シャーペンアップですが、こちらは持続力血統。
これもエピファネイア産駒にとっては重要な血統です。
最近はむしろスペシャルよりもこちらの方がエピファネイアにとって必要な血統かな~とも思っていたりしますね。
あと、言い忘れてましたが、母父ハーツクライ。
これはもちろんエピファネイアの代表産駒であるエフフォーリアと同じ。
血統的には成功する条件は揃い過ぎているほど揃ってます。
スニーカースキル
父:キズナ
母:ストリートバンド
性別:牝
母年齢:6歳
キズナ産駒ではスニーカースキルが良いかなと思います。
母ストリートバンドはアメリカのG1勝ち。
キズナ産駒の活躍馬はだいたいストームキャットの母ターリングアを強調して柔らかめにもっていった配合が成功してるんですよね。
ソングライン、アカイイトの母父シンボリクリスエスもターリングア≒ゴールドメリディアンを持ってるし、最近だと共同通信杯を勝ったジャスティンミラノはターリングア≒スウィートアライアンスを持ってますね。
スニーカースキルは母父父ゴーンウエストの母シークレットテームがターリングアを強調する血統と言えますね。
ターリングアとシークレットテームの比較血統表です。
もう一度スニーカースキルの血統表を載せます。
ちなみに母方にゴーンウエストを持つキズナ産駒には重賞2勝のマルターズディオサやG3福島牝馬S勝ちでエリザベス女王杯2着のステラリアがいます。
チルウィズミー
父:ドゥラメンテ
母:シャルマント
性別:牝
母年齢:6歳
ドゥラメンテ産駒からはこちらのチルウィズミーを推します。
もう1頭のニューヤンキーも気になったんですが、こちらのチルウィズミーは名牝ソニンクの牝系というのがイイですよね。
母シャルマントは日本、イギリスでG1を勝ったディアドラの半妹です。
配合はかなりクロスがきつめ。
サンデーサイレンス3×4、ミスタープロスペクター4×5·5、ヌレイエフ5×5、トライマイベスト=エルグランセニョール5×4。
この中で注目はまずトライマイベスト=エルグランセニョールの全きょうだいクロス。
ドゥラメンテの代表産駒リバティアイランドが持っているクロスですね。
もう一つ注目するクロスはミスタープロスペクター。
ドゥラメンテ産駒のG1馬6頭の内5頭がミスタープロスペクターのクロスを持っています。
まぁミスプロクロス自体はどんな馬でもよく見るやつではあるんですが、それにしても相性は良いと思いますね。
ヤングソルジャー
父:ブリックスアンドモルタル
母:ソルヴェイグ
性別:牡
母年齢:9歳
母は重賞2勝でスプリンターズステークス3着のソルヴェイグ。
父ブリックスアンドモルタルはストームバード3×3のパワーがメインの種牡馬かなぁと思います。
なのでサンデーサイレンスや持続力の高い血統を合わせていくのがバランスがいいかなと思います。
今のところですが、サウジアラビアRCを勝ったゴンバデカーブースは母父ディープインパクトで母が持続力の高いリファールクロス。
兵庫ジュニアGPを勝ったイーグルノワールは母方にサンデーサイレンス、トニービン、リファール。
ブルーバードカップを勝ったアンモシエラは母がサンデーサイレンス持ち、ヌレイエフ3×3でシャーペンアップも持ってる。
こんな感じでブリックスアンドモルタル産駒は母に芝の王道血統を持ってきてちょうど良い感じです。
ヤングソルジャーの母ソルヴェイグは短距離で活躍した馬ですが、ダイワメジャー×ジャングルポケットなので、サンデーサイレンスにノーザンテースト、トニービンが入っています。
ブリックスアンドモルタルとは合いそうです。
ジャスタパーティー
父:モーリス
母:キャリコ
性別:牡
母年齢:8歳
母キャリコは全妹に重賞3勝でヴィクトリアマイル2着プリモシーンがいる血統。
モーリス産駒はまずサンデーサイレンスのクロスが当然のことながら成績が良いです。
重賞勝ち12頭の内9頭がサンデーサイレンスクロス。
ジャックドール、ピクシーナイト、シゲルピンクルビーの3頭がサンデー無しですが、ピクシーナイトは母父キングヘイローなんで、サンデーサイレンスに匹敵するヘイロー血統ですよね。
あとはダンジグですね。
モーリスはシャトル種牡馬でオーストラリアに行ってたんですが、あちらで産駒が大爆発してG1勝ち2頭を含む計5頭の重賞馬を出してます。
この5頭は全てダンジグをクロスした馬ですね。
オーストラリアと言えばデインヒルなんで、そこの相性の良さもモーリスがオーストラリアで成功した要因でしょうね~。
という訳で、母父がサンデーサイレンス後継種牡馬の筆頭ディープインパクト、母母はオーストラリアの名牝モシーンでその父がファストネットロック、そのまた父がデインヒル。
これはモーリスのための繁殖牝馬と言っても過言ではないです。
あと、モーリス、ディープインパクト、デインヒルのこの並び、エリザベス女王杯を勝ったジェラルディーナともよく似てますね。
タイヨウノキセツ
父:リオンディーズ
母:ダイワエタニティー
性別:牡
母年齢:14歳
祖母ダイワルージュは桜花賞3着、母ダイワエタニティーは重賞2勝ダイワファルコンの全兄です。
父リオンディーズはエピファネイアの半弟でシーザリオの仔ですが、兄と同様にサンデーサイレンスの俊敏性とハイペリオン系の持続力を母方から補うのが良いようですね。(兄と違ってすでにスペシャル牝系クロスを持っているので、こちらは無くてもよさそう)
ダービー卿チャレンジトロフィーを勝ったインダストリアなんかがわかりやすいですね。
タイヨウノキセツはインダストリアと似た傾向の血統です。
リオンディーズ産駒の成功パターンではありますね。
まとめ
はい、という訳で7頭ピックアップしてみました。
冒頭にも書きましたが育成の状況とかそういうの全然わかんないんで、この中から順調に育成が進んでいるのを検討してみる、というのが良いんではないでしょうか。
普段はあまりPOGはやってないんですが、今回はうれしいことにXのフォロワーさんからリクエストを頂いちゃったのでやってみました!
4月以降、一口馬主シーズンになっちゃうと余裕がないのでPOG関係は記事にできなそうですが、それまでに気が向いたらまたPOG関係やってみようかなと思います。
それでは最後まで読んで頂いてありがとうございました。
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