インゼルサラブレッドクラブの22年産募集馬について、独自のナゾ血統理論で評価していきます。
募集馬の中から高評価した3頭、ダストアンドダイヤモンズの22、ファタルベーレの22、スカイダイヤモンズの22についての血統解説です。
ダストアンドダイヤモンズはディープ×ストームと相性の良いゴーンウエストを持っているのがポイント高いです。
ファタルベーレの22は、キズナの強みである持続力を強調しつつ、好相性の血もたくさん入っているんですが、スピード面だけは少し気になりますかね。
スカイダイヤモンズの22はアルマームードの濃く持っている父アドマイヤマーズに対して1/4異系にしつつアメリカ血統を入れた好配合です。
それでは、血統表を使って解説していきます。
※全頭評価ではなく、高評価の馬だけを紹介していくスタイルでやってます。また、各馬の評価はあくまで私の個人的見解ですので、出資は自己責任でお願いします<(_ _)>
よろしくどうぞ。
インゼルサラブレッドクラブ2023年募集馬評価
![<a href="https://unsplash.com/ja/%E5%86%99%E7%9C%9F/6FtRVxtsiIc?utm_source=unsplash&utm_medium=referral&utm_content=creditCopyText">Unsplash</a>の<a href="https://unsplash.com/ja/@bady?utm_source=unsplash&utm_medium=referral&utm_content=creditCopyText">bady abbas</a>が撮影した写真](https://keiba-ryotei.com/wp-content/uploads/2023/09/bady-abbas-6FtRVxtsiIc-unsplash-1024x683.jpg)
№1.ダストアンドダイヤモンズの22
父:リアルスティール
募集総額:12000万円
性別:牡
母年齢:14歳
総合評価:A
![ダストアンドダイヤモンズ22血統表](https://keiba-ryotei.com/wp-content/uploads/2023/09/1a77cd5132d6e46fa04762b001a2d838-1024x851.png)
総合評価:A
半兄にダービー馬ドウデュース。
母ダストアンドダイヤモンズ自身もアメリカのG2とG3を勝っています。
父はリアルスティールですが、産駒がどうも硬くなりがちな弱点があるようです。
なので母から柔軟性のある血統を入れたいところ。
代表産駒の2頭を見ても、オールパルフェは母父ルーラーシップ、レーベンスティールは母父トウカイテイオー。
どちらも柔らかいことで有名な馬ですね。
ダストアンドダイヤモンズの血統表を見てみると、アメリカ系ナスキロの代表であるシアトルスルーとセクレタリアトがあって柔軟性をプラスできそうなのは良いですね。
![ダストアンドダイヤモンズ22血統表](https://keiba-ryotei.com/wp-content/uploads/2023/09/4beaf0089fd986106e4ff90aac2d87dc-1024x851.png)
リアルスティールもセクレタリアトを持つので5×5のクロスが出来ているんですが、よく見るとその仔ターリングアとシークレットテームは似た血統構成になっています。
![ターリングアとシークレットテーム比較血統表](https://keiba-ryotei.com/wp-content/uploads/2023/06/0c032d4722b3fe4edd779422ccc79c14-1024x783.png)
![トムフールとファーストローズ比較血統表](https://keiba-ryotei.com/wp-content/uploads/2023/09/9482732aa794f7544eb5566bf1396b0c.png)
ターリングア≒シークレットテーム4×4で、リアルスティールの持つヘイロー≒サーアイヴァー、サーアイヴァー≒ターリングアの継続クロスになっています。
![リアルスティール血統表](https://keiba-ryotei.com/wp-content/uploads/2023/09/cbbbb3315e3566570bc360fad8524e63-1024x763.png)
![サーアイヴァーとターリングア比較血統表](https://keiba-ryotei.com/wp-content/uploads/2023/09/c14cfc6a4f2ea9bfc224a3162ba5af5b-1024x794.png)
このサーアイヴァー≒ターリングアがディープ×ストームのニックスのキモになってるんで、これをさらにターリングア≒シークレットテームとするのは良いですね。
実際、同じディープ×ストームのキズナはゴーンウエストを持つ母と相性良いですし。
![ダストアンドダイヤモンズ22血統表](https://keiba-ryotei.com/wp-content/uploads/2023/09/4beaf0089fd986106e4ff90aac2d87dc-1024x851.png)
№7.ファタルベーレの22
父:キズナ
募集総額:3500万円
性別:牡
母年齢:7歳
総合評価:B
![ファタルベーレ22血統表](https://keiba-ryotei.com/wp-content/uploads/2023/09/0d22550ef168584f9a689063065a4fcc-1024x847.png)
総合評価:B
母ファタルベーレはアメリカ芝G1勝ち。
まずはファタルベーレの血統表を見てみましょう。
![ファタルベーレ血統表](https://keiba-ryotei.com/wp-content/uploads/2023/09/88ceedeffc2bde9fa8b1ebbda203c3b4-1024x849.png)
なかなかクロスのキツイ血統ですね。
レインボークエスト3×3にミスプロ4×4。
さらにその父父ヘンリーザナビゲーターはスペシャル牝系のヌレイエフ≒サドラーズウェルズ3×2。
まずレインボークエストですが、テューダーミンストレル、エルバジェ、モスボローとかなりハイペリオン色の強い血統構成。
![レインボークエスト血統表](https://keiba-ryotei.com/wp-content/uploads/2023/09/afe0985948645cdf763465e66027687c.png)
![テューダーミンストレル血統表](https://keiba-ryotei.com/wp-content/uploads/2023/09/abaff150de4358f50590ad905c77716c-1-1024x805.png)
![エルバジェ血統表](https://keiba-ryotei.com/wp-content/uploads/2023/09/aaa399ae8836e3c6c9f9c880d85a64ea.png)
![モスボロー血統表](https://keiba-ryotei.com/wp-content/uploads/2023/09/c18e5c7a2a1980d99e2d19fe002f6b69.png)
これに対して、サンデーサイレンスの2代母マウンテンフラワーとディープインパクトの4代母ハイライト、キズナの3代母フィジーがハイペリオンの強い血統構成で、この3頭の特徴を強調する形になりそうです。
![キズナ血統表](https://keiba-ryotei.com/wp-content/uploads/2023/09/ae782c246a70cab10b0b5bef7f0cecf2-1-1024x776.png)
![マウンテンフラワー血統表](https://keiba-ryotei.com/wp-content/uploads/2023/09/958f381928b089844b2c50bb291abdd5.png)
![ハイライト血統表](https://keiba-ryotei.com/wp-content/uploads/2023/09/3ade1e6e07ba2a4f1cf0976989a4129d.png)
![フィジー血統表](https://keiba-ryotei.com/wp-content/uploads/2023/08/a0c6ddad03ed797f6367adda8a15f7c1-1-1024x805.png)
次に、ミスプロとスペシャル牝系のクロスについてですが、こちらは先ほどのレインボークエストとは逆にキズナにない要素を加える形。
キズナにミスプロ+スペシャル牝系の組み合わせもソングライン、バスラットレオン、マルターズディオサ、アブレイズ、シャムロックヒルがいて、悪くない組み合わせだと思います。
あとは4代母の父シアトルスルー。
こちらはラトロワンヌパワーかつナスキロ血統の代表とも言える血統ですが、これもキズナにはない要素をもつ血ですね。
こちらもソングライン、アカイイト、ファインルージュ、シャムロックヒルとなかなかの相性です。
ファタルベーレの22の不安点は、俊敏性を伝えるヘイロー≒サーアイヴァー≒ターリングアを強調する血統が無いので、スピード面で足りるかというところですね。
![ファタルベーレ22血統表](https://keiba-ryotei.com/wp-content/uploads/2023/09/1b0621220dc9747f572070d1a8e935dc-1024x847.png)
№10.スカイダイヤモンズの22
父:アドマイヤマーズ
募集総額:4000万円
性別:牡
母年齢:9歳
総合評価:A
![スカイダイヤモンズ22血統表](https://keiba-ryotei.com/wp-content/uploads/2023/09/8b6df82204caf3d18121668ad7458c14-1024x839.png)
総合評価:A
母はアメリカの重賞を3勝。
父アドマイヤマーズは新種牡馬なんですが、サンデーサイレンス、マキャベリアン、グロリアスソングでヘイローの3×5·5というヘイローモンスター。
ノーザンダンサーも4×5·6となかなかの濃さです。
ヘイローとノーザンダンサーはどちらもアルマームード牝系の近親なので、アルマームードのクロスがすごいことになっています。
ヘイローとノーザンダンサーの関係についてはコチラで詳しく説明してますのでどうぞ。
![アドマイヤマーズ血統表](https://keiba-ryotei.com/wp-content/uploads/2023/06/698162b95e9f107e5f17af4b9b6ae24a-1024x774.png)
アドマイヤマーズはアルマームードの血がかなり濃いので、産駒としてはまずはアルマームードの1/4異系の形に持ってくる方が無難かなと。
その点、スカイダイヤモンズの22は母父ファーストデュードがヘイローもノーザンダンサーも持たない血統なので安心感はありますね。
ファーストデュードの血統表です。
![ファーストデュード血統表](https://keiba-ryotei.com/wp-content/uploads/2023/09/d9330989a29481c670feccb52eb4caa4-1024x843.png)
アドマイヤマーズはヘイローの俊敏性は十分にありそうなので、今言ったように1/4でアルマームード異系にしつつ、ノーザンテーストを強調して持続力型にするか、スペシャル牝系を強調してタフネス型にするかのどちらかが成功パターンになるんじゃないかなぁと推測しています。
スカイダイヤモンズの22の場合はアーモンドアイと同じベストインショウの牝系でエーピーインディとストームキャットが入るので、パワーと柔軟性の高いアメリカ血統といったところでしょうか。
これもバランスが取れていて悪くないと思います。
![スカイダイヤモンズ22血統表](https://keiba-ryotei.com/wp-content/uploads/2023/09/4f0eb52102b686fee01dd2db6961a408-1024x839.png)
ちなみに、今年産駒デビューのシュヴァルグランですがアドマイヤマーズとかなり血統構成が似てます。
シュヴァルグランの産駒傾向がわかってくると、アドマイヤマーズもどんな配合が良いかかなり予測しやすいんじゃないかと思いますね。
![アドマイヤマーズとシュヴァルグラン比較血統表](https://keiba-ryotei.com/wp-content/uploads/2023/06/13e8d78b53534f6f200fe11e93943868-1024x768.png)
まとめ
ダストアンドダイヤモンズの22
1.ダービー馬ドウデュースの弟。
2.父リアルスティールに対して母は柔軟性の高いシアトルスルーとセクレタリアトを持っている点はプラス。
3.ディープ×ストームに対して相性の良いゴーンウエストを持つ点もポイント高し。
ファタルベーレの22
1.母はアメリカG1勝ち馬。
2.母の持つレインボークエスト3×3で持続力を強調。
3.ミスプロ、スペシャル牝系、シアトルスルーもキズナと好相性。
4.俊敏性を強調する血が無いのが不安点。
スカイダイヤモンズの22
1.母はアメリカの重賞を3勝。
2.父アドマイヤマーズはアルマームードの多重クロスだが、母父はアルマームード無しなので問題なし。
3.母はパワーと柔軟性の高いアメリカ血統で、俊敏性の高いアドマイヤマーズとの組み合わせはバランス良し。
※当サイトの評価方法について気になった方は当サイトの評価基準と価基準と考え方、みたいなものを見てみてください。
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