サンデーサイレンス系、キングカメハメハ、誰でもウェルカムで配合に困らないサトノクラウン。
どんな繁殖にも付けることができるのが最大の強みですが、とは言えやはりサンデー系と合わせることが成功するポイントでしょう。
サトノクラウンの現役時代
サトノクラウンは現役時に4歳暮れの香港ヴァーズと5歳時の宝塚記念に勝ちG1を2勝。
ただ、この馬で一番印象に残っているのは宝塚記念勝ちの次走、超不良馬場の天皇賞秋で見せたキタサンブラックとのデッドヒートですよね。
芝2000Mで勝ちタイムが2:08.3という超道悪馬場。
惜しくもクビ差で2着でしたが、タフな馬場でのサトノクラウンの強さを世間に知らしめたレースだったと思います。
という訳で、軽い馬場で瞬発力勝負というよりはタフな馬場を苦にしないタイプでした。
でも血統表だけ見るとイメージはちょっと違うんですよね。
種牡馬サトノクラウンは意外と俊敏性を伝えそう
サトノクラウンの血統表
父Marjuは日本ではあまり聞きなじみがないため地味な印象ですが、ミルリーフにさらにプリンスキロを重ねた配合で、大箱の芝コースに向きそうな本格派ナスキロ血統。
母ジョコンダⅡはHalo≒Sir Ivor≒Red Godのニアリークロスをもつ俊敏性の塊のような配合。
良く見てみると以外に日本の芝にマッチしそうな血統なのです。
サトノクラウンの母ジョコンダⅡの血統表
では現役時のサトノクラウンのタフな走りはどこから来ていたのかというと、おそらく3代父のトライマイベストを強調した配合型にあると思います。
サトノクラウンはトライマイベストを強調した配合型
なので種牡馬になると、意外と産駒にはジョコンダⅡ譲りの俊敏性を伝えてくるんではないかと思います。
母父サンデー系がサトノクラウンの成功パターン
サトノクラウンには母父サンデー系がマッチしそう。
特に下記3頭が有力でしょう。
◎サトノクラウンと相性の良い母父
1.ディープインパクト
2.ハーツクライ
3.ダイワメジャー
3頭とも父サンデーサイレンスで俊敏性と持続力を伝える血統。
サトノクラウン産駒にとっては母ジョコンダⅡの俊敏性を伝えること、これが最重要ポイントです。
なので母ジョコンダⅡのHalo≒Sir Ivor≒Red Godをサンデーの父Haloで継続クロス。
これがファーストチョイス。
そのうえで、持続力を伝えるディープ、ハーツ、ダイワメジャーがベターかな、というところですね。
穴で母父キングヘイロー、大穴は母父バゴ
ジョコンダⅡを狙っていくという方向性で行くと、母父キングヘイローもいいんじゃないかなと思います。
キングヘイローの特徴はDrone≒Halo≒Sir Ivorの俊敏性。
サトノクラウンとの組み合わせでジョコンダⅡの俊敏性を強調した配合となります。
バックパサーのクロスによってトライマイベストも強調されそうな点は少し気になりますが、Haloのニアリークロスの方が完全に濃いのでこれなら全然問題ないんじゃないでしょうか。
さらに大穴ですが、母父バゴ。
バゴの母母Coup de Genieは、Machiavellianの全妹にあたるうえ父がミスタープロスペクターなのでジョコンダⅡを全体的に狙った配合。
Red Godも持っているので、Haloのニアリークロスも継続しているのがポイント。
これはオサレ配合。
あとはちょっとレアすぎて見つけるのは難しいですが、Elusive QualityがジョコンダⅡの父Rossiniと3/4同血なので、もし見つけたら要注目ですね。
母父キングカメハメハは疑ってかかってみたい
血統に詳しい方だと、母父キングカメハメハを持ってきてラストタイクーンのクロスを作りたい、と思うんじゃないでしょうか。
一見良さそうなんですが、ラストタイクーンをクロスすると同時にその父トライマイベストもクロスすることになります。
サトノクラウン自身がトライマイベストを強調した配合でタフな馬場寄りの馬だったので、これをさらに強調するとスピード不足を露呈する可能性があるような気がします。
これについてはあまり自信があるわけではないですが、しばらくは母父キングカメハメハは疑ってみたいなと思います。
まとめ
サトノクラウンと相性の良い母父
◎:ディープインパクト
〇:ハーツクライ、ダイワメジャー
▲:キングヘイロー
△:バゴ
危険:キングカメハメハ
基本的にはジョコンダⅡ狙い、ラストタイクーンはそっとしておく、ってな感じですかね。
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