2021年に早くも産駒がデビューするキタサンブラック。血統的には父ブラックタイドがディープインパクトの全きょうだいなので、ディープインパクトの牝馬に付けられないところがネックですかね。(ブラックタイド=ディープインパクトの2×2となってしまう)
本記事ではキタサンブラック産駒の成功パターンを予測していきます。一口馬主やPOGでの馬選びで参考にして頂ければと思います。
キタサンブラックと相性の良い母父は?
キタサンブラックは高い持久力を確実に伝えることができる配合構成です。ただ、その他の能力はあまり伝えることができないため母方から補う必要があります。俊敏性、パワー、柔軟性、心肺機能と補う必要がある項目が多いため、結構繁殖牝馬を選ぶタイプかなぁという印象です。
✓キタサンブラックと相性の良い母父
- ブライアンズタイム
- アグネスデジタル
- タイキシャトル
ブライアンズタイム、タイキシャトル、アグネスデジタルはいずれも持久力を伝える血は無いがパワー、柔軟性、心肺機能をバランスよく伝える血統です。持久力についてはキタサンブラックから確実に伝えることができるため、これらの3頭は各々の弱点をキタサンブラックに補ってもらうような配合となり相性が良いと思います。
種牡馬キタサンブラックが伝える特徴
キタサンブラックの父ブラックタイドはディープインパクトと同血の兄。弟ディープと同様Halo、Sir Ivorから●俊敏性を、LyphardとMountain Flowerから●持久力を伝えます。
一方キタサンブラックの母シュガーハートは、Lyphardとノーザンテーストから●持久力を伝えますが、それ以外には重要な血統があまり見当たりません。
キタサンブラック産駒については、ブラックタイドとシュガーハートのいずれも高い持久力を伝えるタイプなので、どちらの血統が強く伝わっても持久力の心配はなさそう。また、ブラックタイドから伝わった俊敏性を持つ馬も割と多いと思います。心肺機能はかなりの弱点で、これが不足した馬をかなり出してしまうことになりそうです。
種牡馬キタサンブラックの成功パターン
種牡馬としてのキタサンブラックは持久力を確実に伝える点が長所です。このためバランスは良いが持久力に弱点がある血統、ブライアンズタイム、アグネスデジタル、タイキシャトルとの相性が良いと思います。この3頭の特徴についてもう少し深掘りしていきましょう。
✓ブライアンズタイムの特徴
ブライアンズタイムはRobertoの他RomanやEight Thirtyも持っており高い●パワーを伝えます。また、Graustarkから●心肺機能も伝えます。●俊敏性と●柔軟性についてもRobertoの持つ
Royal Charger≒Nasrullahの3/4同血クロスが効いてます。ただ、●持久力を伝える血は持っていません。(余談ですが、ナリタブライアンの母パシフィカスは持久力の塊のような血統で、ブライアンズタイムの弱点を補完する配合でした)
✓アグネスデジタルの特徴
アグネスデジタルはMr. Prospectorから●俊敏性と●柔軟性を、Danzigから●パワーと●心肺機能を伝えます。シンプルにバランスが良いタイプですが、持久力を伝える血統は持っていません。
✓タイキシャトルの特徴
タイキシャトルはHaloから●俊敏性を、Nijinskyから●パワーを、Herbagerから●心肺機能をバランス良く伝えるタイプ。やはり●持久力は弱点となっています。
産駒傾向の予測
もう何回も書いてますが、キタサンブラック産駒の特徴は持久力を高確率で伝えるということです。この1点につきます。相手としては持久力は無いが、バランスの取れたタイプ、ブライアンズタイム、アグネスデジタル、タイキシャトルとの相性が良いのではないかと予測します。
あとはキングカメハメハとの相性もまずまずですかね。非常にイタイのは、ディープ、ハーツ、ダイワメジャーと今後ブルードメアサイアーランキングで上位に来そうな馬との相性が悪そうなところ。
このあたりの馬と相性が悪いとなると、応援したいところではありますがちょっと苦戦するかなぁ~というのが私の見解ですね。
今回はこんなところです。
解説が良く分からなかったよ、という方は一口馬主、POGのための血統講座を読んでみてください。血統表の見方について解説しています。
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