引き続きキャロットクラブの募集馬を血統分析していきます。
今回のその6ではメリートの23、ネオフレグランスの23、デスティノアーラの23についての分析です。
ついにカタログ、測尺、動画が公開されましたね!
ここから最終評価をしていきたいんですが、関東馬まではだいたい終わっちゃってるのでそのままやっちゃおうかと思います。
最終評価は関西馬編からやっていきますのでよろしくお願いいたしまーす。
それではどうぞ!
※全頭評価ではなく、高評価の馬だけを紹介していくスタイルでやってます。また、各馬の評価はあくまで私の個人的見解ですので、出資は自己責任でお願いします<(_ _)>
2024年キャロットクラブ募集馬評価その6
№39.メリートの23
父:アドマイヤマーズ
募集総額4000万円
性別:牡
母年齢:17歳
母メリートはオーストラリアのG1を2勝。
兄に重賞で2着が3回あるキャンベルジュニアがいますね。
父アドマイヤマーズはヘイロー3×5·5で俊敏性のある血統構成。
ただそれだけでは無くて、母ヴィアメディチは北米のスピード血統、ヨーロッパの重厚な血統を合わせ持っていて、ヘイロー一辺倒な感じでないのは良いですよね。
一方母メリートはオーストラリアのG1ホースで血統的にもオーストラリア血統なんですが、その中身は北米色が強いです。
デインヒルもそうですが、特に3代母パンパスファイアーですね。
パンパスファイアーはマジェスティックプリンス=クラウンドプリンスの全きょうだいクロス3×2。
この兄弟がネイティブダンサー+ロイヤルチャージャー≒マームードの血統構成。
全体の北米血統とヘイロー多重クロスで短距離ぽいですが、スピードはありそうです。
№40.ネオフレグランスの23
父:サトノクラウン
募集総額2000万円
性別:牝
母年齢:9歳
サトノクラウン産駒、ネオフレグランスの23です。
おーこれはやっとリーズナブルな価格帯がきましたね。
キャロットのサトノクラウン産駒と言えばもちろんダービー馬タスティエーラ。
まずはタスティエーラの血統表を見てみます。
タスティエーラの母パルティトゥーラはサンデーサイレンス×ノーザンテーストという血統構成。
そして黄色囲みの2頭はそれぞれ柔軟性の強い血統で、ナスルーラ×プリンスキロのミッテランと父がセクレタリアトのワイフミストレス。
これ何気にポイントです。
で、いったんタスティエーラのことは置いといて。
それ以外の活躍馬の血統も見ておきたいんですが、スイートピーステークスを勝ったウヴァロヴァイトとアネモネステークスを勝ったトーセンローリエの2頭を。
この2頭を見比べるとけっこう衝撃の事実が。
えーなんと!
え、気づきました??
いや気づくよね、こんだけわかりやすく色付で囲ってるし。
そう、2頭ともサンデーサイレンス、ノーザンテースト、そしてウイルプリンセスが共通です。
いや、何と言ってもウイルプリンセスですよ。
トーセンローリエの母父メイショウサムソンの祖母がウイルプリンセスなんですが、ウヴァロヴァイトの3代母もウイルプリンセスなんですねえ。
これ驚きじゃない?
ちなみにウイルプリンセスはどんな血統なのかというと、こんなかんじ。
父父がプリンスリーギフトで母父父がグレイソヴリン。
この2頭はどちらもナスルーラ直仔の種牡馬で、かつ、ザテトラークのクロスを4×5で持っているという共通点があります。
ザテトラークと言えば望田センセイがよく言っている元祖柔軟血統。
つまりウイルプリンセスも柔軟性を伝える血統と言えますね。
はい、ここまで来てもう一度思い出してほしいのがダービー馬。
「黄色囲みの2頭はそれぞれ柔軟性の強い血統で、ナスルーラ×プリンスキロのミッテランと父がセクレタリアトのワイフミストレス」
わたし言いましたよね。
これ何気にポイントだって。
そうなんです。
タスティエーラも母の血統はサンデーサイレンス+ノーザンテースト+柔軟性血統なんです。
ほぉ~~~~。
ではオマタセシマシタ。
ネオフレグランスの23の血統表を見てみましょう。
おぅ、サンデーサイレンス+ノーザンテースト+ディープディーン。
ディープディーンは柔軟性のあるナスキロ血統ですな。
…まぁ気持ち柔軟性血統が足りない気もせんでもないけど、いや、なかなか良いでしょコレは。
欲を言えば、ネオユニヴァースのところがステイゴールドだったり、スウェプトオーヴァーボードのところがフレンチデピュティだったりしたら激アツでしたな。
さて、測尺を確認しましたが、、、、サイズ小さいですねぇ(-_-)zzz
№42.デスティノアーラの23
父:ブリックスアンドモルタル
募集総額2400万円
性別:牝
母年齢:5歳
ブリックスアンドモルタル産駒、デスティノアーラの23です。
母デスティノアーラは姉にアイルランドオークス馬カヴァートラブがいる良血。
カヴァートラブの仔もキャロットで募集してますね(取り上げてないけど(^^;))
この仔はブリックスアンドモルタル産駒で母父ディープインパクトなんで、G3サウジアラビアロイヤルカップを勝ったゴンバデカーブースと同じです。
ブリックスアンドモルタルは初年度産駒からこのゴンバデカーブースの他にもJpn2兵庫ジュニアグランプリのイーグルノワール、Jpn3ブルーバードカップのアンモシエラと重賞馬3頭を出してなかなかの成績。
結構ダート寄りなんでコレじゃない感を持ってる人も多いかと思いますが。。。
あと、この重賞馬3頭はいずれも血統的に共通点がありますね。
次の2点。
1.サンデーサイレンス
2.ダート黄金配合by望田センセイ(ロベルト、ミスプロ、ヌレイエフ)
えーそうなん?ほんまかいな。
そうなんよ。そんなに言うんやったら、ほなちょっとやってみようか(急に漫才風)。
青がサンデーサイレンス、茶色がロベルト・ミスプロ・ヌレイエフ。
ね、その通りですよね。
じゃあデスティノアーラの23に行ってみましょ。
サンデーサイレンスがあって、ミスプロが5代目にあって、うーん、それだけかぁビミョウ。
と、思ったそこのあなた。
まだまだですな(急に上から)。
5代目にあるナシュアがポイントです。
この馬こそダート黄金配合の中核のお馬さんなんで。
祖母ウイングステルスの血統表を見てみましょう。
ナシュアの5×3。
このナシュアがミスプロの母父なんですよね。
さらにロベルトの母父でもあります。
つまりダート黄金配合はナシュアのクロスに基づいてるってことです。
ちなみにヌレイエフは母母父ナンタラがナシュアとニアリークロス。
この辺り詳しくやりだすと長くなっちゃうし、たぶん望田センセイのブログ見た方が良いと思うのでここまでにしておきますが。
という訳でデスティノアーラの23、期待していいと思うんですが、一つだけ懸念点があります。
今血統表を見た祖母ウイングステルスですが、ニジンスキーの4×3を持ってますね。
ニジンスキーはストームバードとニアリークロスになるんですが、父ブリックスアンドモルタルはストームバード3×3。
正直、ブリックスアンドモルタル産駒はストームバードには触れない方が良いような気がするんすよねぇ。
まぁなんとなく感覚の問題で全然根拠は無いんですが。
まとめ
メリートの23
1.母はオーストラリアのG1を2勝。
2.父アドマイヤマーズで3代母パンパスファイアーでスピードのありそうな血統構成。
ネオフレグランスの23
1.母の血統構成サンデーサイレンス+ノーザンテースト+ナスキロは父サトノクラウンと相性良し。
2.タスティエーラ、トーセンローリエ、ウヴァロヴァイトの3頭に共通。
デスティノアーラの23
1.母の姉はアイルランドオークス馬の良血。
2.母父ディープインパクトはゴンバデカーブースと同じ。
3.サンデー+ダート黄金配合はブリモル産駒の成功パターンぽい。
今回はこんなところです。
冒頭でも言いましたが、関東馬までは一回血統評価のみで記事を挙げます。
あと1記事分です。
その後の関西馬編からは測尺等のデータを加味して最終評価を入れて記事を挙げていこうかと思ってます。
それでは次回もよろしくお願いしまーす。
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