キャロットクラブの22年産募集馬について、独自のナゾ血統理論で評価していきます。
今回はザズーの22、ヴィルデローゼの22、アヴェンチュラの22についての血統解説です。
ザズーはエーピーインディとゴーンウエストを持っていて、この血統がキズナと相性が良さそうです。
ヴィルデローゼの22は、持続力のキズナに対してパワーと俊敏性のある母でバランスの良い血統構成です。
アヴェンチュラはヘイローとスペシャル牝系を持ち、ロードカナロアとの相性はバッチリです。
血統表を使ってわかりやすく解説してますので見てみてください。
※全頭評価ではなく、高評価の馬だけを紹介していくスタイルでやってます。また、各馬の評価はあくまで私の個人的見解ですので、出資は自己責任でお願いします<(_ _)>
よろしくどうぞ。
キャロットクラブ2023年募集馬評価その1
№2.ザズーの22
父:キズナ
募集総額:5000万円
性別:牡
母年齢:14歳
総合評価:A
総合評価:A
母ザズーはアメリカダートG1を2勝。
父キズナと言えばディープインパクト×ストームキャットのニックスが有名ですね。
このニックスは血統のセンセイ方によるとこんな感じらしいです。↓
ディープインパクトのスピードはヘイロー≒サーアイヴァーのニアリークロスによるところが大きい。
そしてディープ×ストームの組み合わせはストームキャットの母ターリングアがさらにサーアイヴァーとニアリークロスになってサーアイヴァー≒ターリングアとなるから。
ということらしいです。
これらを踏まえた上で、ではキズナ産駒の場合はどんな配合が活躍しているんでしょうか。
G1を勝った2頭、ソングラインとアカイイトの血統表を見てみましょう。
どちらも母父はシンボリクリスエスです。
ではではオレンジ色で囲んだゴールドメリディアンの血統をターリングアと比較してみます。
という訳で、この2頭はストームキャットの母ターリングアを強調した配合になってますね。
ディープインパクトのヘイロー≒サーアイヴァーに対して産駒のキズナはサーアイヴァー≒ターリングアとしている。
さらにキズナの産駒であるソングラインとアカイイトはターリングア≒ゴールドメリディアンとしているということです。
ではザズーの話に戻しましょう。
ザズーの22も実はターリングアを強調した配合になっています。
それがエーピーインディの母ウィークエンドサプライズとゴーンウエストの母シークレットテームです。
血統表で確認してみましょう。
という訳で、キズナ×シンボリクリスエスのニックスとは違うんですが、細かく見ていくと構造としては同じと見て良いと思います。
相性は良さそうです。
№3.ヴィルデローゼの22
父:キズナ
募集総額:5000万円
性別:牡
母年齢:8歳
総合評価:A
総合評価:A
祖母はG1マイルチャンピオンシップ勝ちのブルーメンブラット。
キズナと言えばディープ×ストームの俊敏性が特徴ですが、実は母系もかなり特徴があります。
キズナの3代母のフィジーに注目すると、この馬がハイペリオン≒オールムーンシャインの3/4同血クロス3×3を持つ持続力血統です。
ホントはこの3/4同血クロス以外にもスウィンフォードのクロスが絡んでもっと深いんですが、ややこしいんで説明がムズカシイ…。
興味のある方は栗山センセイのハイペリオン解説記事がわかりやすくて神なので見てみてください。
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あとはサンデーサイレンスの母母マウンテンフラワーとディープインパクトの4代母ハイライトもハイペリオンの持続力血統ですね。
という訳でキズナは実は持続力を最もよく伝える種牡馬だと思っています。
なので相手の母には逆に持続力以外の要素をよく伝える血統がベターだと思うわけです。
実際にソングライン、アカイイトを出したキズナ×シンボリクリスエスのニックスも、パワーと柔軟性に優れたシンボリクリスエスにさらにターリングア≒ゴールドメリディアンのニアリークロスで俊敏性を伝えるというパターンになってます。
ヴィルデローゼの血統構成をみると、パワー血統のエンパイアメーカーに俊敏性のアドマイヤベガでサンデーサイレンスの3×4。
ザズーの22のようにわかりやすいニックスがあるわけでは無いですが、配合のバランスは良いですね。
№5.アヴェンチュラの22
父:ロードカナロア
募集総額:6000万円
性別:牡
母年齢:14歳
総合評価:A
総合評価:A
母は秋華賞馬のアヴェンチュラ。
エリザベス女王杯でもスノーフェアリーのクビ差2着という素晴らしいパフォーマンスでしたね!
いやしかし改めて見てもスノーフェアリーは牝馬限定戦に出たら反則ww
そんな名牝アヴェンチュラですが、繁殖としてはここまで大苦戦。
キングカメハメハ、エピファネイアと超一流種牡馬を毎年付けられながら活躍馬を出せていないですね。
今回は初のロードカナロア産駒でどうかというところ。
アヴェンチュラの血統構成としてはロードカナロアとの相性は良さそうですね。
ヘイローとスペシャル牝系を併せもつ母との組み合わせはロードカナロア産駒の成功パターンです。
実にG1馬9頭の内6頭がこの条件に当てはまり、アーモンドアイもサートゥルナーリアも同様です。
青色囲みがヘイロー、緑色囲みがスペシャル牝系です。
今回のアヴェンチュラの22もこれに当てはまります。
ロードカナロアの父キングカメハメハとの産駒で活躍馬を出せていない点は気になるんですが、配合自体は相性良さそうですね。
あと、スペシャル牝系ってなんじゃい、という方はコチラの記事で詳しく説明してますのでよろしければ見てください。
ノーザンダンサーとのスペシャルな関係。ヌレイエフとサドラーズウェルズ、ちぢめてヌレサド。
まとめ
ザズーの22
1.母はアメリカダートG1を2勝。
2.キズナ産駒はストームキャットの母ターリングアを強調した配合が成功しやすい。
3.ザズーはエーピーインディの母ウィークエンドサプライズとゴーンウエストの母シークレットテームがターリングアを強調する血統で、キズナ産駒の成功パターン。
ヴィルデローゼの22
1.祖母はG1マイルチャンピオンシップ勝ち。
2.持続力のキズナに対してパワーと俊敏性のある母でバランス良し。
アヴェンチュラの22
1.母はG1秋華賞勝ち。
2.ヘイローとスペシャル牝系を持つ母はロードカナロア産駒の成功パターン。
その他のキャロット募集馬評価はコチラです。
※当サイトの評価方法について気になった方は当サイトの評価基準と価基準と考え方、みたいなものを見てみてください。
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