
サンデーサイレンスと言えば、日本競馬史において最も重要な血統と言っても過言ではない大種牡馬。
現在の日本競馬はこの偉大な遺伝子をどのように残していくか、という意味で非常に重要な局面ではないでしょうか。
そんなサンデーサイレンスの遺伝子を後世に伝える上で、リアルスティールとエピファネイアの組み合わせは重要なポイントとなるのではなかろうか?
今回はそんな妄想記事になります。
リアルスティールの必殺技

前回の記事ではキンカメ×サンデー牝馬にワンクッション挟んでからのリアルスティール。
サンデーサイレンスの3×4とKingmambo=Monevassiaの3×4を同時に発生させるこの配合がリアルスティールの必殺技になるのではないか、という考察をしました。
詳しくはこちらをどうぞ【種牡馬】リアルスティールが成功する可能性は?
実はこの話には続きがあって、この必殺技が実はサンデーサイレンス遺伝子の固定化を実現させるキーポイントになるんではないかと考えています。
今回はどういった理由でリアルスティールがサンデーサイレンス遺伝子の固定化を進めていくのかについて書いていきます。
エピファネイアのニックス エピカメサンデー

ディープインパクト、キングカメハメハと長年種牡馬リーディングのトップ2の座にあった2頭がいなくなり、現在はやや過渡期に入っている種牡馬の勢力争い。
そんな中で現在の種付料トップは1800万円のエピファネイア。
エピファネイアが優れているのは何といってもサンデーサイレンスが3代目まで下がっている点でしょう。
サンデー孫世代が最も多い時代に、他の種牡馬に先んじてサンデーをもう1代下げたことで、サンデーサイレンスの4×3を半独占状態で作ることができるのが何よりも大きいです。
望田センセイがエピファネイア産駒デビュー前から提唱していたニックスが、エピファネイア×キングカメハメハ×サンデーサイレンス。
詳細は望田センセイの書いた書籍等を読んでほしいですが、エピファネイアの弱点を補いつつサンデーの4×3クロスを作ることができるところがポイントです。
この配合、初年度から3冠牝馬デアリングタクトを筆頭に活躍馬を多数出して大成功しました。
エピファネイアのニックスとリアルスティールの必殺技の組み合わせ

実はエピファネイアのニックスであるエピカメサンデーとリアルスティールの必殺技はそのまま簡単に組み合わせることができてしまいます。
上の配合表はリアルスティールにデアリングタクトを配合した架空血統表、つまり、エピファネイアのニックスであるエピカメサンデーにリアルスティールを配合した場合の血統表です。
見ての通り結構キツめのクロスで、サンデーサイレンスの3·5×4にMonevassia=Kingmamboの3×4。
サンデーサイレンスのクロスを累進させつつ、Kingmamboの同血クロス。
サンデーサイレンスについて戻し交配をしながら、ヨーロッパの名血Kingmamboについてもインブリードをしています。
サンデーサイレンスの止揚と遺伝子の固定化

遺伝子を次の世代に残そうとして単純にクロスを重ねていってしまうと、近交弱性と言ってインブリードが濃くなりすぎて弱体化することになってしまいます。
遺伝子を良い状態で後世に残していくには、クロスを累進させて純系化させつつ、1/4はクロスしていない部分を残しておき、その1/4には別の純系化した遺伝子を入れていくのが効果的になります。
これは、近交弱性を避けつつ、2つの純系化した遺伝子の良いところを組み合わせることができる、という手法です。
笠雄二郎センセイは、著書「サラブレッド配合史」でセントサイモンについてこのように書いておりました。
「St.SimonはStockwellとGalopinという2つの純系化したラインを、いかに止揚させるかという弁証法的試行錯誤の産物だった」
止揚とか弁証法的試行錯誤とか難しくて私も良くわからんのですが、どうやら「止揚」というのは2つの別の物をさらに高次元に高めつつ統一化する、といった意味のようです。
というわけで、私もリアルスティールとエピカメサンデーの組み合わせを笠センセイ風味にかっこよく言ってみようと思います。
「リアルスティールとエピカメサンデーの組み合わせはサンデーサイレンスとキングマンボという2つのラインを止揚させる配合となるのであった」
完全に妄想の世界になってしまってますが、たまにはこんな話も良いかなと思いつつ。
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