はい、前回に続いてエピファネイアの種牡馬としての特徴を考察していきます。
じつはエピファネイアは配合面ではけっこうわかりやすい種牡馬なんですよね。
相性の良い血統がわかりやすいというか。
お決まりの成功パターンがあります。
そのパターンはと言うと次の3つの条件で、エピファネイアお約束配合と言ってもいいんじゃないかな。
1.サンデーサイレンス(ヘイロー)のクロス
2.持続力血統
3.サドラーズウェルズ(スペシャル牝系)のクロス
重賞を勝ったエピファネイア産駒は、次の3つを持っている血統が圧倒的に多いです。
エピファネイアが種牡馬として産駒に伝える要素、血統的な考察なんかは前回記事にしたので、こちらの記事を先に読んでもらった方が理解しやすいかもしれないです。
それではこれまでのエピファネイアの代表産駒の血統表を見ながら考察してみましょう。
デアリングタクトのパターン 【1+2+3】
今挙げた3つのパターン、サンデークロス、持続力血統、スペシャル牝系クロスの全てを持っている血統がデアリングタクトパターンです。
スペシャル牝系って何?って方はコチラをどうぞ。
ノーザンダンサーとのスペシャルな関係。ヌレイエフとサドラーズウェルズ、ちぢめてヌレサド。
エピファネイア産駒の重賞馬はこの記事を書いている2024年3月時点で13頭。
そのうち半数以上の7頭が3パターン全部持ってます。
デアリングタクト
まずは牝馬3冠デアリングタクト。
3代母デアリングダンジグは持続力血統ニアークティックの3×3です。
そしてニアークティックは母父ハイペリオンでカンタベリーピルグリムの5×5·5。
サークルオブライフ
続いて阪神JFを勝ったサークルオブライフ。
タイキシャトルの母母父サッチはスペシャルと同血の全きょうだいです。
4代母グレイトレディエムは父父が持続力血統ニアークティックでハイペリオン4×5·5のクロス。
アリストテレス
続いてG2AJCC勝ちで菊花賞ではコントレイルにハナ差まで迫ったアリストテレス。
トニービンはハイペリオン5×3·5。
モリアーナ
秋華賞トライアルG2紫苑ステークス勝ちのモリアーナ。
サッチはサークルオブライフの血統表でも出てきましたが、スペシャルの全きょうだい。
そしてノーザンテーストはレディアンジェラの3×2。
レディアンジェラはハイペリオンの仔でニアークティックの母です。
ジャスティンカフェ
G3エプソムカップ勝ちのジャスティンカフェ。
エピファニー
G3小倉大賞典勝ちのエピファニー。
4代母ガゼリアはニアークティックの2×4。
ビザンチンドリーム
G3きさらぎ賞勝ちのビザンチンドリーム。
エフフォーリアのパターン【1+2】
続いてはエフフォーリアのパターン。
これは3のスペシャル牝系クロスが無いパターンで、4頭の重賞馬が該当します。
エフフォーリア
皐月賞、天皇賞秋、有馬記念、G1を3勝したエフフォーリア。
エフフォーリアはスペシャル牝系が無いんですが、その分持続力血統を2本持っています。
トニービンとシャーペンアップです。
シャーペンアップはハイペリオン5×3ですが、3代目にテューダーミンストレルがいるのがインパクト大なんよね。
テューダーミンストレルは父父がハイペリオン、母父がサンソヴィーノというすごい血統。
どうすごいのかは血統表を見た方が早いです。
おまけに持続力血統ではないですが、3代母はあのレディジョセフィン。
もはや伝説的血統。
ブローザホーン
G2日経新春杯勝ちのブローザホーン。
ブローザホーンもエフフォーリアと同じく持続力血統を2本持っています。
ノーザンテーストとビーマイゲストです。
ビーマイゲストは父父ニアークティックで母父テューダーミンストレルですね。
イフェイオン
G3フェアリーステークス勝ちのイフェイオン。
母母父母のベルメセンが持続力血統です。
父父ヴェイグリーノーブルはハイペリオン3×4なので、ベルメセンはハイペリオンのクロスが5·6×5·5です。
セルバーグ
G3中京記念勝ちのセルバーグ。
3代母フラズチームがハイペリオン5×5。
今まで紹介した血統と比べると少し弱いかな…。
ちなみにデアリングタクトパターンとエフフォーリアパターンのどちらにも該当する「1.サンデークロス 2.持続力血統 の2つを併せ持つ」という条件にすると重賞馬13頭中11頭が該当することになります。
…わかりやす。
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