引き続きキャロット21年募集馬の評価をしていきます。
その4では№24~№29までの馬を評価しました。
※あくまで私の個人的見解ですので、出資は自己責任でお願いします<(_ _)>
評価基準については当サイトの血統評価の基準と考え方、みたいなものの記事を見てみてください。
№1~№7までの馬の評価はキャロットクラブ2021年 募集馬評価 その1
№8~№16までの馬の評価はキャロットクラブ2021年 募集馬評価その2
№17~№23までの馬の評価はキャロットクラブ2021年 募集馬評価その3
キャロットクラブ2021年 募集馬評価 その4
№24.ロスヴァイセの20
父:キタサンブラック
募集総額:3400万円
性別:牡
評価:D
祖母の兄弟に重賞6勝のノーザンリバー、重賞4勝のランフォルセ。
3代母の兄弟に、英G3勝ちHazaam、仏G3勝ちSharman。
4代母Sonic Ladyは愛1000ギニー馬。
ロジユニヴァースやディアドラが出ているソニンクの牝系ですが、このラインは今のところややおとなしいです。
もちろん見限るのは早計ですが。
評価:D
父キタサンブラックは高い持久力を確実に伝える種牡馬。
ただ、父母シュガーハートは俊敏性と心肺機能に明確な弱点があり、ここは父父ブラックタイドを引き継がないと苦しい。
母ロスヴァイセは母父シンボリクリスエスのパワーと柔軟性、母母ヴァイスハイトの俊敏性と持久力がうまくかみ合えば大物が出せる配合。
確率が高いとは言えませんが、一発ある配合です。
№25.シンハディーパの20
父:キタサンブラック
募集総額:2800万円
性別:牝
評価:D
母の兄弟にオークス馬シンハライト、G3勝ちリラヴァティ、同じくG3勝ちのアダムスピーク。
祖母シンハリーズは米G1馬。
祖母のシンハリーズがシングスピールの俊敏性を良く伝える繁殖で、この馬から急速に牝系が拡大しています。
当然期待の牝系です。
評価:D
キタサンブラック産駒2頭目。
母シンハディーパはやはり母母シンハリーズの俊敏性が武器。
ただ、シンハリーズは俊敏性に特化していてパワー、柔軟性、持久力、心肺機能は穴だらけです。
逆に母父ウォーエンブレムは持久力に欠けているもののバランスタイプなので、これはキタサンブラックとは好相性。
なるべくシンハリーズの影響は少なく、ウォーエンブレムが伝わってほしいところです。
№26.ヒカルアモーレの20
父:サトノダイヤモンド
募集総額:4000万円
性別:牡
評価:D
3代母の兄弟に仏G1勝ちミュンシーと同じく仏G1勝ちMersey。
近い代から重賞勝ちはありません。
コンスタントに上級クラスの馬は出していますが、重賞級となるとちょっと難しいかもしれません。
評価:D
父サトノダイヤモンドはディープインパクトから俊敏性と持久力を、マルペンサからパワーと心肺機能をそれぞれ高いレベルでもっており、大物が出せる種牡馬だと思います。
母ヒカルアモーレはクロフネのパワーが武器ですが、持久力と心肺機能に弱点があります。
ディープインパクトの持久力、マルペンサの心肺機能が伝わっているかがカギでしょう。
№27.エンシェントヒルの20
父:サトノダイヤモンド
募集総額:2000万円
性別:牝
評価:C
祖母アズテックヒルは米重賞を3勝。
その他にこのラインからの重賞勝ちはおらずあまり活性化している牝系とは言えません。
評価:C
母エンシェントヒルは母父エンドスウィープのパワーと母母アズテックヒルの心肺機能が強み。
俊敏性と持久力は完全に父サトノダイヤモンド頼みといった配合。
確率は高く無いのですが、やはり父サトノダイヤモンドが優秀なので完全にダメでしょうとも言い切れないですね。
今回のキャロット募集馬評価はこんな感じの歯切れの悪い評価が多くて申し訳無いです。
№28.アドマイヤアロマの20
父:ハービンジャー
募集総額:2800万円
性別:牡
評価:E
3代母の兄弟に米G1勝ちOne on the Aisle、米G3勝ちのKapalua Butterfly。
近い代には重賞勝ち馬がおらず、活性化している牝系ではないようです。
評価:E
父ハービンジャーは父父Dansili譲りのパワーと心肺機能がウリ。
このため俊敏性と持久力を母方から補う配合が良い。
サンデーやミスプロ+Nreyev(キングカメハメハですね)を持つ母からG1馬を排出。
母アドマイヤアロマについては、母母ピンクプルメリアのもつNijinskyとNative Dancerからパワーを伝える繁殖。
ハービンジャーとは合わないと思います。
№29.フェルミオンの20
父:ハービンジャー
募集総額:2200万円
性別:牝
評価:C
母の兄弟にNHKマイルC勝ちタイキフォーチュン、G2勝ちタイキリオン、G3勝ちタイキダイヤと重賞馬複数。
祖母の兄弟に英G3勝ちTrue Hero。
3代母の兄弟に米G1を3勝のTentam、英1000ギニー馬Known Fact、米G2勝ちTerete。
母14歳とそろそろ高齢になってきましたが、配合がうまくかみ合えばまだもう1ランク上の産駒を出しても不思議のない良血です。
評価:C
ハービンジャー産駒2頭目はフェルミオンの20。
こちらは母母パテントリークリアがMiswakiにTom Foolのクロスなので俊敏性、柔軟性が強い血統。
母父アグネスタキオンも俊敏性の高い血統のため、母フェルミオンは高い確率で俊敏性を産駒に伝えることができる。
これは俊敏性を母方から補いたいハービンジャーとしては相性が良い。
また、母フェルミオンは心肺機能が弱点なのですが、こちらは逆にハービンジャーが補うことができる。
惜しいのはフェルミオンがもう少し持久力の血脈を持っていればと思います。
この部分で評価が上がりませんでしたが、活躍する可能性もまずまずあると思います。
今回はこんなところです。
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