この記事では、2022年4月10日(日)に行われるG1桜花賞の出走予定馬を紹介します。
・ナミュール
チューリップ賞(G2)
・サークルオブライフ
阪神JF(G1)、アルテミスS(G3)
・プレサージュリフト
クイーンC(G3)
・サブライムアンセム
フィリーズレビュー(G2)
・ライラック
フェアリーS(G3)
いよいよ来週は牝馬クラシック1冠目の桜花賞。
今年の牝馬クラシック路線は2歳牝馬チャンピオンのサークルオブライフと前哨戦でそのサークルオブライフを差し切ったナミュールが一応の2強と目されてます。
ただ、プレサージュリフト、サブライムアンセム、ライラックの前走重賞勝利組も直接対決が無く、力関係がまだまだわからないところ。
ここで取り上げる以外の馬でもアルーリングウェイ、クロスマジェスティ、フォラブリューテあたりのリステッド組も勝負付けが済んでいないし、ウォーターナビレラ、ナムラクレア、スターズオンアースあたりも上位争いする力は十分。
各路線でそれぞれ勝ち上がってきた馬同士がここで一気にぶつかるので非常に楽しみなメンバーになったと思います。
ナミュール
戦績
桜花賞の前哨戦の中でも例年最もハイレベルになるチューリップ賞を快勝。
2歳チャンピオンのサークルオブライフを差し切ってのものなので価値は高かったです。
桜花賞でも1番人気が想定されます。
唯一の敗戦、阪神JFでは大きく出遅れた上馬場の悪い内を通ってしまったことによるもの。
なんですが、この馬の過去のレースを見ると毎回1歩目で出遅れてます。
それでも勝った3戦は2歩目の速さでカバーしてきていますが、また阪神JFの時のような出遅れをやってしまう危険性はありそうです。
参考レース
血統
母サンブルエミューズは桜花賞6着馬でBCディスタフを勝ったマルシュロレーヌの半姉。
3代母キョウエイマーチは桜花賞馬。
キョウエイマーチもそうですが母父ダイワメジャーもやや器用さに欠けるところがあるので、ペースがある程度流れて最後にバテ差しの展開になってほしいところ。
サークルオブライフ
戦績
2歳牝馬チャンピオン。
年明け初戦のチューリップ賞は3着でしたが前哨戦としては上々といった内容か。
この馬は毎回器用な立ち回りができていてそれが最大の強味なんですが、血統的には外回り向きの伸び脚も十分持っていそうです。
本番ではきっちりもう一伸びしてくるんじゃないかと思っています。
参考レース
血統
サンデーサイレンスの4×3が目立ちますが、この馬の特徴はHaloの5×4・5のクロスがあることと母シーブリーズライフにCaerleon3×4があることだと思います。
Haloクロスの馬は俊敏性があるものの最後の一伸びに欠けるタイプが多い一方、Caerleonは柔軟性がありストライドを大きくする傾向があります。
HaloクロスだけでなくCaerleonを併せ持つことで単純な小回り巧者でない本格派となっているんじゃないかと思います。
プレサージュリフト
戦績
前走は新馬勝ちからの挑戦でクイーンカップを制覇。
実力馬スターズオンアースが勝ちパターンの競馬でしたが、外から豪快に差し切った脚はかなり見どころがありました。
初の長距離輸送、右回り等課題はありますが、未知の魅力十分な1頭。
参考レース
血統
アイビスSD勝ちオールアットワンスの半妹。
かなり短距離志向の牝系なので、すでにマイルまでこなしているのは安心感があります。
ハービンジャー×ディープとは言えオークスはおそらく長いでしょうからここを全力で狙ってくるのではないでしょうか。
サブライムアンセム
戦績
未勝利戦2着を3連続の後やっとの思いで勝利すると、そこから立て続けにG2も勝利。
ただ、その前走フィリーズレビューはチューリップ賞あたりと比較するとメンバーレベルは落ちる一戦でした。
今回は相手がまた1段格上になるのでこのメンバー相手に通用するのか、といったところ。
参考レース
血統
母パストフォリアはクラシックでも活躍したコディーノやチェッキーノの半姉。
格上でも格下でも相手なりに走るのがこの牝系の特徴で、今回は初の一線級との勝負ですが上位に食い込む力は十分にあると思います。
ただ、勝ち切れるかというとちょっと疑問ですが。
ライラック
戦績
前走フェアリーステークスでは最後方から早めにまくっていって圧巻のパフォーマンス。
現状はチューリップ賞組が人気の中心ですが、まとめて負かしてしまっても不思議ではない能力を持っていると思います。
前々走京都2歳ステークスは大敗ですが、これはゲート入りで散々嫌がってしまったためなのでノーカウントで良さそう。
新馬戦の時のようなスムーズなレースができれば間違いなく勝ち負けでしょう。
参考レース
血統
名門スカーレットインクの牝系。
この牝系からはG1ホースが3頭出ており、スカーレットインクにノーザンテースト+サンデーサイレンスの組み合わせでダイワメジャーとスカーレットレディ(ヴァーミリアンの母)。
スカーレットインクにノーザンテースト+アグネスタキオン(父サンデーサイレンス)の組み合わせがダイワスカーレット。
スカーレットインクにノーザンテースト+サンデーサイレンスがメチャメチャ相性が良いです。
ライラックはスカーレットインクの牝系にノーザンテースト5・4×4とサンデーサイレンス3×4。
G1馬の資格十分の配合です。
まとめ
人気の中心となりそうな2頭ですが、ナミュールは出遅れ癖が気になるところ。
逆にサークルオブライフは器用で堅実ですが、大物感にやや欠ける気も。
レースっぷりだけでなく配合的にも大物感たっぷりなのはオルフェーヴル産駒のライラックで、個人的にはラッキーライラックが果たせなかったクラシック制覇を是非成し遂げてほしいところです。
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