キャロットクラブの22年産募集馬について、独自のナゾ血統理論で評価していきます。
今回はピースエンブレムの22、ケアレスウィスパーの22、エディスワートンの22についての血統解説です。
ピースエンブレムはラトロワンヌ系のパワーを伝える血統構成が優秀で、まだ見限ることはできないと思います。
ケアレスウィスパーはサンデー×ノーザンテーストでマインドユアビスケッツの成功パターン。
エディスワートンはシャーリーハイツ4×4なので、リアルスティールとの組み合わせはバランスが良いです。
血統表を使ってわかりやすく解説してますので見てみてください。
※全頭評価ではなく、高評価の馬だけを紹介していくスタイルでやってます。また、各馬の評価はあくまで私の個人的見解ですので、出資は自己責任でお願いします<(_ _)>
よろしくどうぞ。
キャロットクラブ2023年募集馬評価その5
№36.ピースエンブレムの22
父:フィエールマン
募集総額:2400万円
性別:牝
母年齢:16歳
総合評価:B
総合評価:B
母の全姉ブラックエンブレムは秋華賞馬。
ブラックエンブレムは繁殖としてもブライトエンブレム、ウィクトーリアと2頭の重賞勝ち馬を出しています。
全妹のピースエンブレムはここまでのところ繁殖成績は今ひとつなんですが、血統的には素晴らしくまだまだ見限れないかなぁと思います。
血統表を見てみましょう。
ポイントはアワーエンブレム≒ヘクタープロテクターの2×2という強烈なニアリークロス。
ラトロワンヌ系のパワー種牡馬2頭を2×2のニアリークロスで持っていて、全姉ブラックエンブレムはこのパワーを伝えて成功しています。
比較血統表を見てみましょう。
次に父フィエールマンの方を見てみましょう。
フィエールマンはステイヤーのイメージがありますが、その母父グリーンチューンはニジンスキーとミスタープロスペクターを持つアメリカ血統。
グリーンチューンとアワーエンブレム≒ヘクタープロテクターの組み合わせの効果でブラックエンブレムの産駒のようなパワーが伝わった仔に出ることを期待したいです。
№40.ケアレスウィスパーの22
父:マインドユアビスケッツ
募集総額:3200万円
性別:牡
母年齢:18歳
総合評価:A
総合評価:A
母は天皇賞馬トーセンジョーダンやG2勝ちトーセンホマレボシの半姉。
父のマインドユアビスケッツはデピュティミニスターの3×4というパワー血統。
これまでの活躍馬の血統を見ると、父はパワー寄りなので母方には俊敏性と持続力のある血統を持ってきてバランスをとるのが良いみたいですね。
代表産駒の血統表を見てみましょう。
マインドユアビスケッツはレッドゴッド≒ヘイローのラーイを3代目に持っているので、やはりサンデーサイレンスを持ってきてこれを継続クロスするのが良さそう、というか必須レベルですね。
そこからノーザンテーストかトニービンで持続力を補うパターン、これが有効なようです。
ケアレスウィスパーはフジキセキ×ノーザンテーストなんでこのパターンにバッチリ当てはまりますね。
さらには父がデピュティミニスタークロスのマインドユアビスケッツに対して母父フジキセキというのは、いわゆる望田センセイのダート黄金配合になりますね。
フジキセキの母母マーストンミルがウォーレリック≒エイトサーティのニアリークロスを持っていて、この2頭とデピュティミニスターの4代母グッドイグザンプルがさらにニアリークロス、ウォーレリック≒エイトサーティ≒グッドイグザンプルとなってダート向きのパワーが伝わりやすいらしいです。
…ムズカシイですね。
こんな感じでケアレスウィスパーの22は、ダート黄金配合+マインドユアビスケッツの成功パターンという欲張り配合になってます。
№42.エディスワートンの22
父:リアルスティール
募集総額:3200万円
性別:牡
母年齢:8歳
総合評価:A
総合評価:A
祖母イズリントンはイギリスとアメリカでG1を4勝の良血馬。
父はリアルスティールですが、産駒はどうやら世間で硬い硬いと言われてます。
なんでまずは母から柔軟性を補強したいところです。
代表産駒の2頭を見ても、オールパルフェは母父ルーラーシップ、レーベンスティールは母父トウカイテイオー。
どちらも柔らかいことで有名な馬ですね。
で、エディスワートンなんですが、その父はドバウィ。
うーん、ドバウィが硬いのか柔らかいのかわからないんですが、少なくともすごい柔軟性という感じはしないですね。
ただ、エディスワートンの場合その他に柔らかくなりそうな血統があって、それがシャーリーハイツの4×4です。
シャーリーハイツはいわゆる望田センセイの有名なナスキロ血統というやつで、これは柔軟性が伝わりそうです。
あとは母父ドバウィなんですが、ドバイミレニアム-シーキングザゴールドのサイアーラインでパワー血統のように感じるんですが、意外と俊敏性が高くてなおかつリアルスティールと相性の良い血統が隠れています。
それがシャリーフダンサー≒ダンシングブレーヴのニアリークロスです。
これの何がリアルスティールと相性が良いのかというと、リアルスティールの代名詞であるディープインパクト×ストームキャットのニックスを継続して強調することになるからです。
俊敏性を伝えるヘイロー≒サーアイヴァーのニアリークロスを2×4で持っているのがディープインパクト。
その産駒リアルスティールはサーアイヴァー≒ターリングアのニアリークロス5×3でこれを継続。
ターリングアはストームキャットの母です。
エディスワートンの22はそこからターリングア産駒のストームキャットを強調して、ターリングア≒シャリーフダンサー≒ダンシングブレーヴで引き続き継続しています。
という訳で、まとめるとシャーリーハイツのクロスで柔軟性を出しつつ、シャリーフダンサー≒ダンシングブレーヴのニアリークロスでディープ×ストームの俊敏性を強調という配合。
けっこう良いと思います。
まとめ
ピースエンブレムの22
1.母の全姉に秋華賞馬ブラックエンブレム。
2.母の配合はラトロワンヌ系パワーを強烈に伝えることができる。
3.フィエールマンの母父グリーンチューンはミスプロ系のアメリカ血統なので、母の持つパワー血統を引き出すことができそう。
ケアレスウィスパーの22
1.母はサンデー×ノーザンテーストで、マインドユアビスケッツとは成功例のあるパターン。
2.デピュティミニスター×フジキセキのダート黄金配合。
エディスワートンの22
1.祖母はイギリス、アメリカでG1を4勝。
2.硬めのリアルスティールに対して母はシャーリーハイツ4×4なのでバランスが取れている。
3.ディープ×ストームのリアルスティールに対して母父ドバウィは相性良さそう。
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