キャロットクラブの22年産募集馬について、独自のナゾ血統理論で評価していきます。
今回はビートマッチの22、チャイマックスの22、ハープスターの22についての血統解説です。
ビートマッチの22の血統はエピファネイア産駒の成功パターンですね。
チャイマックスの22は父キタサンブラックの俊敏性を補う配合パターン。
ハープスターの22はすんごい良血な上、血統のバランスも完璧です。
血統表を使ってわかりやすく解説してますので見てみてください。
※全頭評価ではなく、高評価の馬だけを紹介していくスタイルでやってます。また、各馬の評価はあくまで私の個人的見解ですので、出資は自己責任でお願いします<(_ _)>
よろしくどうぞ。
キャロットクラブ2023年募集馬評価その7
№51.ビートマッチの22
父:エピファネイア
募集総額:5000万円
性別:牡
母年齢:8歳
総合評価:A
総合評価:A
母は名門パロクサイド牝系でパロクサイド5×6、パロクサイドはダイナカールの祖母でエアグルーヴの3代母ですね。
父はエピファネイア。
エピファネイア産駒が出てくるたびに書いてますが、エピファネイア産駒はヘイローとスペシャル牝系を強調することがポイントです。
それはつまりシーザリオを強調するということになりますね。
エピファネイア産駒の重賞勝ち7頭の内、デアリングタクト、サークルオブライフ、アリストテレス、イズジョーノキセキ、ジャスティンカフェと5頭が当てはまります。
ヘイローは青色囲み、スペシャル牝系は紫色で囲んでわかりやすくしてみました。
スペシャル牝系については少しわかりにくいかと思いますが、コチラの記事に詳しい説明を載せてますので宜しければどうぞ。
最も代表的な馬はサドラーズウェルズとヌレイエフの2頭ですね。
では改めてビートマッチの配合を確認しましょう。
母父サンデーサイレンスでその父がヘイロー。
スペシャルの産駒、ヌレイエフとナンバーの3/4同血クロスが5×4。
さらに言うとどちらもミスタープロスペクターが父に入ってキングマンボ≒ジェイドロバリーのニアリークロス3×3になってますね。
まぁ完全にエピファネイアの大物が出るパターンですわ。
母父ルーラーシップなんですけど、これはエリスライトの22の解説記事でも説明しましたが、実はエピファネイアと同様にヘイロー+スペシャル牝系と相性良しなんですよね。
なんで、祖母パーフェクトマッチがヘイロー×スペシャルという血統で、そこからルーラーシップ、エピファネイアと付けられたとも見ることが出来ます。
血統構成としては素晴らしいですね。
№56.チャイマックスの22
父:キタサンブラック
募集総額:4000万円
性別:牝
母年齢:9歳
評価:B
総合評価:B
キタサンブラック産駒は血統の字面的にはやはり俊敏性を加えていきたいかなと思います。
その上で長所である持続力の補強をしていくか、あるいはスペシャル牝系でタフさを出していくのがセオリーっぽいです。
具体的にはヘイローのクロスで俊敏性を加えつつ、リファールかノーザンテーストで持続力を補強するか、ヌレイエフかサドラーズウェルズでタフさを加える感じ。
これが鉄板ですね。
まずはイクイノックス。
母父キングヘイローがヘイロー≒ドローン≒サーアイヴァーで、リファール持ち。
さらに4代母の父がヌレイエフ。
ヘイロー≒サーアイヴァー≒ドローンについてはこちらの比較血統表を見てください。
次にソールオリエンス。
ヘイロー≒レッドゴッドで俊敏性を加えサドラーズウェルズでタフさを追加。
ヘイロー≒レッドゴッドについてはこちらの比較血統表を参考にしてください。
スキルヴィングは祖母ヴァイスハイトのヘイロークロスで俊敏性を強化、さらに5代目にヌレイエフがありタフさを追加。
ラヴェルは母サンブルエミューズがヘイロー≒ドローンのニアリークロスで俊敏性を補強。
さらに母父ダイワメジャーなのでサンデークロスとノーザンテーストクロスして、ダンシングブレーヴ経由でリファールもクロス。
ガイアフォースはサンデークロスで俊敏性を補強してノーザンテーストのクロスで持続力の強化。
けっこうわかりやすい方かもしれないですね。
それでは本題に戻ってチャイマックスの22はどうなのか見てみましょう。
チャイマックスの血統表を見てください。
柔軟性を伝えるウィークエンドサプライズ≒ターリングアのニアリークロスがあり、これはキタサンブラック産駒の典型的な成功パターンとは言えないですね。
ただ、気になるのはターリングアを強調した配合を持っていることです。
なんせターリングアはストームキャットの母。
ストームキャットと言えばディープインパクト×ストームキャットのニックスです。
わかりますでしょうか。
キタサンブラックの父はブラックタイドで、ブラックタイドはディープインパクトの全兄。
なので、チャイマックスの22はブラックタイド×ストームキャットとなってるんですよね。
そして、ディープ×ストームのニックスの効果はサーアイヴァー≒ターリングアのニアリークロスによるものなので、ブラックタイド×ストームキャットでも効果はありそうです。
ディープインパクト×ストームキャットの代表産駒キズナの血統表を見てみてください。
つまりブラックタイド×ストームキャットの組み合わせは、父父ブラックタイドの持つヘイロー≒サーアイヴァーを、さらにサーアイヴァー≒ターリングアで継続して俊敏性を強調する形になっているってことですね。
これはキタサンブラックの弱点である俊敏性を補う配合になっていると見ていいんではないでしょうか。
ブラックタイド×ストームキャットの相性とストームキャットの母ターリングア≒ウィークエンドサプライズという連携したニアリークロスの組み合わせに期待したいです。
№57.ハープスターの22
父:サートゥルナーリア
募集総額:12000万円
性別:牡
母年齢:11歳
評価:A
総合評価:A
父サートゥルナーリア、母ハープスター。
競馬ファンなら全員「おっ」となる、キャロット会員なら全員「うおぉぉぉぉぉぉぉ」となる血統。
いやぁあの時の興奮を思い出すなぁ。
え、私ですか?
キャロット会員3年目ですがなにか。
では血統解説にいきたいと思います♪
まず、サートゥルナーリアの父ロードカナロアの特徴ですが、その母レディブラッサムが柔軟性を伝える全きょうだいクロス、セクレタリアト=シリアンシーを持っています。
一方、シーザリオは母母父父にサーゲイロードがいるので、ロードカナロアとの組み合わせだとセクレタリアト≒サーゲイロードのニアリークロスが発生。
レディブラッサムの持つ柔軟性を伝える全きょうだいクロス、セクレタリアト=シリアンシーをさらに継続する配合になっています。
このクロスがあるのでサートゥルナーリアの産駒は良く言えば柔軟性が高そう、悪く言えば緩くなってしまいそうなところがあります。
サートゥルナーリア産駒のポイントとしてはこの緩そうな弱点をいかに補うかではないかと思います。
で、ハープスターなんですが、ディープインパクト×ファルブラヴという血統。
サートゥルナーリアとの組み合わせでサンデーサイレンス4×3、サドラーズウェルズ=フェアリーキングの4×4のクロスが出来て、シーザリオの俊敏性とタフさを強調した配合になってますね。
サートゥルナーリアの緩いという弱点を俊敏性とタフさでシンプルに補っている配合です。
これだけの超良血にしてこの素晴らしい血統構成。
望田センセイが言うように血統って基本的に「ガラガラポンの確率を上げる」という性質だと思っているので、普段こんなことは絶対言わないんですがあえて言いましょう。
この馬が活躍しない訳ない!!
…いや、コイツこんなこと言ってホントに大丈夫かよ(´・ω・`)
まとめ
ビートマッチの22
1.母はヘイロー+スペシャル牝系なので、エピファネイアの成功パターンと合致。
2.母父ルーラーシップもヘイロー+スペシャル牝系と相性が良い。
チャイマックスの22
1.母は柔軟性の高い血統構成でキタサンブラックの成功パターンとは言えない。
2.ブラックタイド×ストームキャットの相性とストームキャットの母ターリングア≒ウィークエンドサプライズという組み合わせに期待。
ハープスターの22
1.サートゥルナーリア産駒は緩さが出そうな血統構成。
2.ハープスターはディープ×ファルブラヴ。
3.サンデー4×3とサドラー=フェアリーキングでサートゥルナーリアの弱点を補強。
4.すんごい良血。
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