リアルスティール産駒の成功しそうな配合パターンを予測していきます。
成功のカギはズバリ、キングカメハメハとサンデーサイレンスにあります。
リアルスティールってどんな馬?
リアルスティールはG1勝ちがドバイターフの1勝のみと競争実績は高い方では無いです。
しかし全妹にブリーダーズカップ等G1を4勝したラヴズオンリーユー、祖母はキングマンボの全妹という超良血。
ディープインパクトの後継種牡馬の中でも一番の良血ではないでしょうか。
付けられている繁殖牝馬の質を見ても成功する可能性はかなり高いだろうな~という感じです。
個人的にはこのリアルスティールこそがディープインパクトの1番の後継種牡馬で、近い将来リーディングサイアーになるだろうと思っております。
種牡馬リアルスティールが伝える特徴
リアルスティールが種牡馬として伝える特徴。
大きくは次の4つと予想しました。
◎リアルスティールが伝える特徴 予測
1.勝ち上がり率高い
2.産駒によって芝・ダートや距離適性は様々
3.直線の切れ味勝負に強い
4.G1級の大物も出せる
さて、この4つを予測した理由をこれから書いていきますが、その前に考え方の前提を。
リアルスティールの種牡馬としての能力を考える場合、まず参考にしたいのは同じディープインパクト×ストームキャットのキズナです。
なんせ血統表で見ると違うのは祖母の部分だけで、残り3/4は同血ですから。
JBISさんのHPで作った架空血統表を見てみてください。
キズナとリアルスティールの血統表比較
なので、まずはディープ×ストームの先輩種牡馬であるキズナについて、どんな特徴なのかざっくりとまとめてみます。
◎キズナ産駒の特徴
1.勝ち上がり率高い
2.産駒によって芝・ダートや距離適性は様々
3.持続力のある末脚が武器
4.重賞は勝つがG1には届かない馬が多い
キズナ産駒の特徴を踏まえた上でリアルスティール産駒の特徴を予測しているので、当然ながら似ているのですが、3と4は違っています。
どちらも高い勝ち上がり率と様々なタイプを出す点は同じ。
ただ、キズナ産駒は持続力のある末脚でトライアルタイプが多く、リアルスティール産駒は切れ味のある末脚でG1まで勝てるような馬を出せるのではと見ています。
キズナの上位互換のようなイメージです。
キズナは相当に優秀な種牡馬であることはもう明らかで、それの上位互換だとは我ながら吹きすぎだろうとは思いますが。。
ではなんでそこまでスゴイと思っているのかも交えつつ、4つの特徴を挙げた理由を説明します。
1.勝ち上がり率高い
これはキズナもそうなんですが、ダートもこなせるのが大きいと思います。
ややスピードに欠ける産駒でもダートで潰しが効くって感じですね。
キズナのダート適正はストームキャットから来るものだと思うので、リアルスティールもやはりダートで潰しが効いて勝ち上がることができる馬が多数出るんではないでしょうか。
2.産駒によって芝・ダートや距離適性は様々
これもキズナと同じなんで、、と言ってしまえばそうなんですが、それだけではおもしろくないのでもう一つ理由を。
リアルスティールの祖母はMonevassiaですが、この馬が名種牡馬キングマンボの全妹という血統。
キングマンボと言えば亀谷センセイがいつもおっしゃってますが、いわゆる引き出し型種牡馬というやつで、自分の特徴よりも相手の特徴を引き出してくるタイプ。
という訳で祖母が引き出し型種牡馬キングマンボの全妹であるリアルスティールもまた、相手の特徴を引き出すタイプの種牡馬だろうという予測です。
3.直線の切れ味勝負に強い
キズナは今のところクラシックで主役級の馬を出せていません。
この一番の理由は繁殖の質だとは思いますが、キズナの牝系にもあると思っています。
キズナの祖母Pacific Princessはビワハヤヒデ、ナリタブライアンの祖母にあたり、母キャットクイルはダービー馬であるキズナの他にも姉に2冠牝馬ファレノプシスを産んでいます。
むしろ大物を出す血統とも思えるのですが、この母系はかなりハイペリオン色が強く、瞬発力よりは持続力に秀でた系統です。
この牝系にストームキャットなので、現代の日本の芝G1を勝つにはやや俊敏性が足りないという面もあるのかなと思います。
キズナの祖母Pacific Princessの血統表
一方、リアルスティールの祖母Monevassiaですが、さっき説明した通りキングマンボの全妹という血統。
ミスタープロスペクター×ミエスクという血統で俊敏性と持続力を伝えます。
リアルスティールの祖母Monevassiaの血統表
キズナとリアルスティールはこの祖母の部分が違うだけですが、この部分においてリアルスティールの方がより切れ味勝負の日本の芝向きであると言えます。
4.G1級の大物も出せる
これは3のところでほぼ言ってしまったんですが、母系のところがキズナと比較してより日本の芝向きの切れ味が出せる血統。
なので、キズナ産駒と比べてもう少しズバッとG1を差し切ってしまう馬が出せるのではなかろうかという予想です。
リアルスティールはクロフネ、キングヘイローと好相性
リアルスティールに対して相性が良さそうな血統を考えてみます。
リアルスティールが伝えそうな特徴はやはり俊敏性と持続力。
俊敏性と持続力を伝える代表的な種牡馬と言えばディープインパクトですが、ここからややパワー寄りになったようなイメージを持っています。
先ほど説明したキズナはディープインパクトをかなりパワー寄りにした種牡馬だと思いますが、このキズナとディープインパクトの間のようなイメージですね。
これに対して相性が良さそうなのは、クロフネ、キングヘイローあたりと予想します。
✓クロフネの特徴
クロフネは柔軟性を兼ね備えたアメリカンなパワーと持続力が武器。
リアルスティールと合わせると、ちょっと不器用だけどトップスピードの違いでズバッと差し切るタイプが出そう。
古い例えだとナタの切れ味ってやつです。古すぎか(^^;
✓キングヘイローの特徴
キングヘイローはとにかく俊敏性の鬼。
トビの大きさよりも高速回転で勝負するタイプ。
一気にトップギアに入れることができる瞬発力タイプが出ると思います。
カミソリの切れ味ってやつですね。古い(^^;)
母父としてはこのあたりかと思うんですが、逆に言うとこのあたりしか有力な選択肢が無い、とも言えます。
成功のカギはキングカメハメハとサンデーサイレンス
リアルスティールの唯一にして最大の弱点は付けられる繁殖にかなり制限があることです。
3×3のクロスをもし許容できないとすると、母父にサンデー直子(ハーツクライ、ダイワメジャー、アグネスタキオン等)はもちろんのこと、母父キングカメハメハすら選択できません。(Kingmambo=Monevassiaの3×3となる)
これらの優秀な繁殖牝馬を選ぶことができないのはかなりのハンデだと思います。
日本競馬における主流血統を持ちすぎているっていうことですね。
ただ、考え方によってはこれはハンデでもあり武器でもあります。
キンカメとサンデーをもう一つ下げて、サンデーサイレンス3×4とKingmambo=Monevassiaの3×4。
これこそがリアルスティールの持つ主流血統をハンデから武器に変える方法じゃないですかね。
また例によってJBISさんの架空血統表を使わせてもらうと、具体的にはこんな感じ↓
見てくださいよコレ。
もう期待しかないでしょ。
キンカメ×サンデーの繁殖牝馬にワンクッション挟んでからのリアルスティール。
これがリアルスティールの必殺技になるんじゃないでしょうか。
この話、まだまだ語りたいことはあるんですが、長くなってきたのでまた別の記事にしたいと思います。
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