この記事では、2022年3月20日(日)に行われる皐月賞トライアル、スプリングS(G2)のレース展望として有力馬の戦績や血統を紹介していきます。
今年の有力馬はこんな感じ。
・アライバル 新潟2歳S2着、京成杯4着
・ソリタリオ シンザン記念2着
・ビーアストニッシド 京都2歳S2着、共同通信杯3着、シンザン記念4着
・アサヒ 東スポ杯2歳S2着、共同通信杯5着
抜けた実績を持つ馬こそいませんが、重賞で好走している馬が4、5頭いて混戦模様。
スプリングステークスは皐月賞の優先出走権が与えられる重要ステップレース。
なので、クラシック本番でも本命と目されるような馬の出走もあるレースですが、今年はクラシック路線の第3勢力争いといったところでしょうか。
ここを勝った馬が本番の皐月賞では6~8番人気くらいといったところかな。
アライバル
戦績
前々走新潟2歳Sではやや距離不足と思われる中、この世代のマイル路線の主役級セリフォスに次ぐ2着。
しかし、距離伸びてと思われた前走京成杯は1番人気に押されるも、4ヶ月の休み明けが影響したか3、4コーナーでもたついて届かず4着。
前走の敗戦は気になるが、休み明けの2走目で状態上向きであれば今回も中心となる1頭。
血統
父はハービンジャー。
よく言われているがこの世代はディアドラ、モズカッチャン、ペルシアンナイトと立て続けにG1勝ちした翌年に種付された黄金世代です。
この馬も母クルミナル(桜花賞2着、オークス3着)という良血。
ペルシアンナイト、ブラストワンピースというハービンジャーの代表産駒2頭がどちらも種牡馬になれないことが決まってしまったので、個人的にはこの世代から社台グループを見返すような活躍を期待したいと思っています。
ソリタリオ
戦績
前走シンザン記念はクビ差の2着。
ビーアストニッシドにも先着していますので当然今回も有力でしょう。
血統
クロノロジスト、ノームコア姉妹やフサイチリシャール、フサイチエアデール等の活躍馬がいる名牝系。
祖母ライラプスはクロノジェネシス、ノームコアの母クロノロジストと3/4同血で競走馬としてもG3クイーンC勝ち。
ビーアストニッシド
戦績
前走共同通信杯は3着。ダノンベルーガ、ジオグリフには完敗だったがこれは相手が悪かったかなという印象。
このメンバーならば勝ち負けでしょう。
その共同通信杯では今回人気の一角アサヒにも先着しており今回も上位争いか。
血統
父アメリカンペイトリオットはアメリカの芝マイルG1の勝ち馬。
今年度が初年度産駒なのでまだはっきりと傾向はわかりませんが、ウォーフロントの後継なので短距離からマイル、長くても2000Mまでかなとは思います。
母方の牝系からは地方交流G1を勝ちまくったブルーコンコルドがいて、パワータイプかなと思います。
アサヒ
戦績
前々走東スポ杯で2着。
勝ったのが皐月賞でも有力視されるイクイノックスなので価値があったと思います。
前走共同通信杯は0.8秒差の5着。
ダノンベルーガ、ジオグリフあたりに負けるのはしょうがないとはいえもう少し抵抗したかったところで、現時点では一線級とは差がありそうです。
ただ、今回のメンバーなら勝ち負けにはなりそう。
血統
父はマイナー種牡馬のカレンブラックヒルなんですが、母ライクザウインドはディープインパクトの半妹という良血。
カレンブラックヒルの俊敏性と持久力をウインドインハーヘアで継続しつつ、母父デインヒルでパワーと心肺機能を補ったかなりの好配合だと思います。
こういうマイナー種牡馬の好配合馬は応援したくなります。
まとめ
今回取り上げた4頭がいずれも重賞で2着の実績があり、人気の中心になると思います。
将来性で考えるとクルミナルの子どもアライバルとウインドインハーヘア牝系のアサヒに期待したいです。
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