この記事では、2022年4月3日(日)に行われるG1大阪杯の出走予定馬の紹介と血統面の考察をしていきます。
・エフフォーリア
皐月賞(G1)、天皇賞(秋)(G1)、有馬記念(G1)
・ジャックドール
金鯱賞(G2)
・レイパパレ
大阪杯(G1)、チャレンジC(G3)、宝塚記念(G1)3着
・ヒシイグアス
中山記念(G2)、中山金杯(G3)、香港カップ(G1)2着
シュネルマイスター、シャフリヤール、パンサラッサ、グローリーヴェイズ、オーソリティ、ステラヴェローチェとこの路線の有力馬が大挙してドバイへ行ってしまいかなり寂しいメンバー構成。
エフフォーリアの強さを観戦するレースになりそう。
ただ、2番手争いは混戦。
昨年の覇者レイパパレは昨春の勢いが無く、5連勝で金鯱賞を制したジャックドールが未知の魅力で対抗馬ということになりそう。
ヒシイグアスはエフフォーリアとは勝負付けが済んでしまった感はあるが、その他の馬と比較すると実力上位の1頭。
エフフォーリア
戦績
天皇賞秋ではコントレイルとグランアレグリアを正攻法で完封。有馬記念ではクロノジェネシスにも勝利。
昨年の中心的存在だった馬にしっかり引導を渡して年度代表馬となり、今年の中央競馬の中心となるべき存在。
この相手に負けるのは想像しにくい。
あえて不安要素を挙げるとすると、エピファネイア産駒が古馬になって成績を落とすパターンが多くそこがどうかといった程度ですな。
参考レース
血統
父エピファネイアはエフフォーリア以外にも3冠馬デアリングタクト、阪神JF勝ちサークルオブライフと大物がバンバン出ており社台グループが最も期待している種牡馬と言っていいでしょう。
エピファネイア産駒は古馬になってやや頭打ちの印象がありますが、この馬は母父が晩成型の代表ともいえるハーツクライで牝系もアドマイヤムーン、ヒシアマゾン、スリープレスナイトなど古馬になっても活躍した馬がずらり。
少なくとも今年中は能力落ちの心配はないでしょう。
ジャックドール
戦績
5連勝で一気に重賞制覇。
それもすべて楽勝。
エフフォーリアの対抗馬があまりいない影響でやたらと過剰人気しそうな予感もあります。
デビューからずっと2000Mを使われているが、5連勝はすべて大箱の左回り。
今回は未勝利勝ち以来である小回り右回りコースに替わるのがポイントか。
参考レース
血統
母ラヴァリーノはナスルーラ、ロイヤルチャージャー、マームードのいわゆるレディジョセフィン系の血がかなり入った配合。
これらのレディジョセフィン系の特徴は俊敏性と柔軟性に優れていること。
逆に父モーリスは重厚な血が多く持久力と心肺機能に優れた傾向。
ジャックドールは父と母で良いところをうまく補完し合っている好配合で、この活躍も納得ですわ。
ただ、あの雄大なフットワークは母系からきていると思いますが、やはり内回り阪神に替わるのはややマイナスかなと思います。
レイパパレ
戦績
昨年の勝ち馬。
その昨年のレースではコントレイルとグランアレグリアに圧勝して強烈なインパクトを残しました。
ただ、その後は5戦未勝利。
後から考えるとこの馬はかなりの重馬場巧者だったかなという印象。
去年の大阪杯はかなりの道悪でコントレイルやグランアレグリアはタフな馬場で苦戦してしまった感じ。
今年も重馬場になれば去年の再現があるかも。
参考レース
血統
レイパパレは母母オイスターチケットの配合が特徴的で、テスコボーイ4×3のハイペリオン5・6×5・6。
ハイペリオンの特徴は直線での持久力があり、道悪も割と苦にしないところ。
チョコチョコした走り方も全然ディープっぽく無くてハイペリオンが前面に出ている感じ。
道悪となった去年の大阪杯での圧巻のパフォーマンスは血統的な裏付けもしっかりあるので、今年も雨が降れば逆転まであるんじゃないかな。
ちなみに4代母のヤマニサクラはHrina=プリメロの全きょうだいクロスがあり笠センセイの本に出てきそうな古風な配合。
笠フリークの方は要チェックでございます。
ヒシイグアス
戦績
4連勝でG1初挑戦となった昨年の天皇賞秋では5着。
とは言え1~3着はエフフォーリア、コントレイル、グランアレグリアなのでかなり健闘した方と言っていいんじゃないでしょうか。
次の香港カップではブリーダーズカップを勝ったラヴズオンリーユーと接戦の2着。
G1を勝てる能力は十分で、エフフォーリアが何らかの理由でコケてしまった場合、勝つ可能性が一番高そうな馬と見ています。
上位争いには確実に加わってきそう。
参考レース
血統
母父Bernsteinはストームキャット系種牡馬。
ハーツクライにストームキャットは意外に活躍馬が少なくて青葉賞を勝ったゴーフォザサミットくらいしか見当たりませんでした。
たしかにゴーフォザサミットもヒシイグアスもジワジワと伸びてくる末脚が特徴的。
ただ、ゴーフォザサミットはあまりスパッと切れるタイプではないですが、ヒシイグアスの場合は俊敏性の高いHaloのクロスもあるのがポイントで、エンジンのかかりも悪くないのが良いところ。
血統的に見ても穴の少ないタイプだと思います。
まとめ
エフフォーリアがどんな勝ち方をするのか見るレース。
シャフリヤールもタイトルホルダーも勝ったことだしここでは負けられないでしょう。
2番手もジャックドールとヒシイグアスは堅実そう。
レイパパレは重馬場になれば一気に逆転候補に浮上、といったところかな。
高松宮記念は波乱要素高いと書きましたが(←当たったでしょ(^^))、大阪杯は固く収まりそうな感じかな。
コメント