
シルクに続いてキャロットでも例年通り追加募集が発表されましたね。
という訳で今回はキャロットの追加募集馬の血統分析をしていきます。
今回、高評価だったのはアナアメリカーナの23、エライヤの23、それから地方入厩のスーリーズの23の3頭です。
それではよろしくお願いしまーす!
※全頭評価ではなく、高評価の馬だけを紹介していくスタイルでやってます。また、各馬の評価はあくまで私の個人的見解ですので、出資は自己責任でお願いします<(_ _)>
よろしくどうぞ。
2025年キャロットクラブ追加募集馬評価
№98 アナアメリカーナの23
父:コントレイル
募集総額:6000万円
性別:牡
母年齢:17歳

コントレイル産駒、アナアメリカーナの23。
母アナアメリカーナはフランスのG1で3着。
祖母アナマリーはフランスで重賞2勝。
半兄にG2ニュージーランドトロフィー2着、G3ファルコンステークス3着のメイソンジュニア。
このメイソンジュニアはイギリスのスプリンター種牡馬メイソンとの仔ですね。
それは良いんですが、その後サンデー系種牡馬との間にはこれといった活躍馬が出てないのが気になります。
今回もサンデー系のコントレイルとの仔ですがどうですかね~といったところ。
ただ今回は割とありなんじゃないかと思うんですよね。
というのも、アナアメリカーナの血統がコントレイルに合いそうな感じがするので。
コントレイルはアメリカ血統が強く、ディープのキレを強調した配合。
その仔となると、ヨーロッパ系のナスキロと、あとはハイペリオンを強化しておきたいんじゃないかなぁというのが私の個人的なコントレイル予想なんすよね。
あまり自信はないですが。
なんせ去年の新種牡馬サートゥルナーリアについてもの見立ては予想をハズした感があるので、、、
まぁそれは置いておいて、ヨーロッパ系のナスキロとハイペリオン強化がコントレイルに合うという前提が正解だとすると、アナアメリカーナの血統はありですね。
まずは母アナアメリカーナの血統表を見てみましょう。

まずオレンジ色のヨーロッパ系ナスキロ、ミルリーフ≒リヴァーマンの5×5があります。
それから緑色のゲイメセンは母アナマリーが3×4でもってます。
ミルリーフ≒リヴァーマンの比較血統表はコチラです。

ゲイメセンについては父がハイペリオン3×4のヴェイグリーノーブル。
母ゲイミサイルがラヴェンドゥラ4×4の牝馬クロス。

ではそのラヴェンドゥラはというと、カンタベリーピルグリム4×3でこれまた牝馬クロス。

で、そのカンタベリーピルグリムの母はピルグリメイジという馬なんですが、この馬は実はハイペリオンの母セレーネが3×2のクロスをもってます。
最後にハイペリオンの血統表を見てみます。

もう一回おさらいします。
アナアメリカーナの母アナマリーはゲイメセンの3×4。
ゲイメセンの父ヴェイグリーノーブルはハイペリオン3×4。
ゲイメセンの母ゲイミサイルはラヴェンドゥラの4×4。
ラヴェンドゥラはカンタベリーピルグリムの4×3。
カンタベリーピルグリムの母はピルグリメイジ。
ハイペリオンの母セレーネはピルグリメイジの3×4。
という訳で、こちらもハイペリオンを強調した血統構成と言えるかなと。
もうちょっと何言ってんのかわからんよね、そうですよねハイ。
ま、言いたいのは母アナアメリカーナはヨーロッパ系ナスキロのミルリーフ≒リヴァーマン5×5を持っていて、祖母アナマリーはハイペリオン血統のゲイメセンを3×4を持っているよと。
なのでコントレイルとは合うんちゃうやろか、ということでございます。
№100 エライヤの23
父:キタサンブラック
募集総額:6000万円
性別:牝
母年齢:7歳

キタサンブラック産駒、エライヤの23。
母エライヤの全姉にフランスとイギリスでG1を3勝したエルヴィディアがいる良血。
キタサンブラック産駒の典型的な成功パターンは「ヘイロークロスとスペシャル牝系」。
イクイノックス、スキルヴィング、ピコチャンブラックなど大物が出ているパターンです。
ただ、エライヤの23についてはこのパターンではないですね~。
おまけにキタサンブラック産駒は重賞勝ち10頭の内牝馬はクリスマスパレードとラヴェルのみ。
どちらかというと牡馬優勢の種牡馬でもある。
それでも今回エライヤの23を推すのにはいちおう理由があります。
それはクリスマスパレードと同じパターンの血統構成だからです。
ではその辺を見ていきましょ。
G2紫苑ステークスを勝ったクリスマスパレードの血統表です。

紫色のバウンドとモカシンなんですが、親戚の間柄です。
バウンドの祖母とモカシンが全きょうだいの関係。
いわゆるスペシャル牝系ですね。
そして赤色囲みはパワー血統のダンジグ。
スペシャル牝系とダンジグはいずれもキタサンブラックと相性の良い血統なんですよね。
それでは母エライヤの血統を見てみます。

赤色のダンジグと紫色のヌレイエフがありますね。
ヌレイエフは母スペシャルですね。
という訳で、イクイノックスのパターンとはいかないですが、クリスマスパレードとよく似た血統構成で期待できると思いますねぇ。
№104 スーリーズの23
父:マテラスカイ
募集総額:2000万円
性別:牝
母年齢:10歳

最後は地方競馬入厩予定のマテラスカイ産駒、スーリーズの23。
父は新種牡馬のマテラスカイですね~。
マテラスカイは実はワタクシひそかに期待しております。
なぜならマテラスカイの父スペイツタウンと母父ラーイ。
この組み合わせがいかにも遺伝力高そうだからです。
は?なにそれ、ざっくりしすぎやん。
ってカンジですよね。
まぁじっくり血統表を見てみましょうよ。
まずはマテラスカイの血統表。

父がスペイツタウンで母父ラーイですね。
次に父スペイツタウンの血統表を見てみましょう。

ゴーンウエスト×ストームキャットという日本でも実績十分の血統構成。
そしてゴーンウエストとストームキャットはどちらも母父が黄色のセクレタリアトで、3×4のクロス。
セクレタリアトの父、青色のボールドルーラーは4×5·4。
ボールドルーラーの父、オレンジ色のナスルーラは5·5×6·5。
まぁなんと綺麗なクロスですこと。
いかにもセクレタリアトの柔軟性をよく伝えそうな血統構成でしょうよ。
次に母父のラーイ。

ラーイはレッドゴッド≒ヘイローの2×2というかなり強烈なニアリークロス。
ヘイローはサンデーサイレンスの父でもあるので、サンデー系の母親と合わせることで俊敏性を強調した血統構成になりますね。
レッドゴッドとヘイローの比較血統表を載せておきます。

ナスルーラとロイヤルチャージャーは3/4同血。
ムムタズペグムとマームードも3/4同血。
ブルドッグとサーガラハッドは全きょうだいです。
それでは肝心のスーリーズの23の話に移りたいと思います。
血統表をもう一度見るとわかると思うけど、父マテラスカイの母モスタケレと母父ネオユニヴァースがなかなか似た血統構成。

ヘイローの俊敏性とダイシス=クリスの持続力を伝える血統構成ですね。
それからスペイツタウンとサクラユタカオー。
この2頭はどちらも柔軟性の高い血統。
ということで、これは父マテラスカイの長所が伝わりやすそうな血統構成かなと思いますね~。
まとめ
アナアメリカーナの23
1.母はフランスG1で3着、祖母はフランスの重賞2勝。
2.母の持つミルリーフ≒リヴァーマン、祖母の持つゲイメセンのクロスがコントレイルと相性良さそう。
エライヤの23
1.母の全姉がG13勝馬。
2.キタサンブラック産駒の成功パターンであるスペシャル牝系とダンジグを持つ。
3.クリスマスパレードに似た血統構成。
スーリーズの23
1.父マテラスカイは新種牡馬、ゴーンウエスト、ストームキャット、ラーイと日本でも実績のある血統を持ち、期待度は高い。
2.マテラスカイの母モスタケレとネオユニヴァースが似た血統構成。
はい、という訳で今回はキャロット追加募集馬の分析でした!
豪華ラインナップとウワサで、その通りかとは思うんですが、なんだろう。
正直、自分の中ではあまりビビッと来る仔はいなかったかな~。
この中だとスーリーズの23が一番好みなんだよな…。
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