
今回はリオンディーズ産駒の成功パターンを検証していきます。
ミュージアムマイルの皐月賞勝ちで意図せずタイムリーなネタになってしまいましたが。
リオンディーズ産駒はミュージアムマイルと天皇賞馬テーオーロイヤルとG1馬が2頭。
そのほかに重賞勝ち馬が5頭で現時点で計7頭重賞馬がいます。
では重賞勝ち馬の一覧です。

母父マンハッタンカフェとハーツクライが目につきますね。
さらに母父マンハッタンカフェにはG3関谷記念2着でリステッド勝ちがあるディオもいます。
なので、リオンディーズに母父マンハッタンカフェ。
これは間違いなくニックスと見て良いと思います。
まぁリオンディーズ産駒についてはもう半分くらいはそれで終わりなんですが、さすがにそれだけだと芸が無いのでもう少し細かく見ていきたいかなと。
リオンディーズ産駒の成功パターンは次の3つですね。
1.ヘイロークロス
2.サーゲイロードのクロス(ナスキロ血統)
3.トムロルフ
それでは重賞勝ち馬の血統表を分析していきましょう。
テーオーロイヤル
まずは天皇賞馬テーオーロイヤルから。

母父マンハッタンカフェなのでサンデーサイレンスの4×3。
父リオンディーズ側の黄色囲みハビタットはその父サーゲイロードがロイヤルチャージャー×プリンスキロでいわゆるナスキロ血統。
母メイショウオウヒの黄色囲みクリスエスはこちらもロイヤルチャージャー×プリンスキロの血統構成。
そして紫色囲みのロウソサエティとフォーティーナイナーが注目血統。
このままだとわからないので、母メイショウオウヒの血統表を見てみましょう。

紫色囲みホイストザフラッグは父がトムロルフなので、メイショウオウヒはトムロルフの6×5なんですよね。
という訳でテーオーロイヤルは1のヘイロークロス、2のナスキロ血統、3のトムロルフとすべての条件を満たしていますね。
リプレーザ
Jpn2兵庫チャンピオンシップを勝ったリプレーザ。

こちらも母父マンハッタンカフェなので、サンデーサイレンス経由でヘイロー、それからロウソサエティ経由でトムロルフがありますね。
ではここで!
Xでツイートした内容の伏線回収のお時間でーす。
母父マンハッタンカフェがリオンディーズとニックスなのはヘイローとトムロルフを合わせ持っているから。
これはおそらく間違いないです。
この後のインダストリア、ジャスティンロック、サンライズホーク、ロジリオンの解説を見ていただければ、あなたの自信が確信に変わるでしょう。(誰だっけこれ)
マンハッタンカフェの血統表も念のため載せておきます。

ではリプレーザの話に戻りましょうか。

ポイントその2ナスキロ血統ですが、5代目にサーゲイロードがいますね。
テーオーロイヤルの時にも言いましたが、父リオンディーズが5代目に持っているハビタットの父がサーゲイロード。
なので、リプレーザはサーゲイロードの6×5ですね。
さらにもう一つ黄色囲みのローズバウワーという馬。
この馬もナスキロ血統ですね。
リプレーザの母母エンピリカルの血統表を見るとわかりやすいですかね。

という訳でリプレーザもヘイロー、ナスキロ、トムロルフのパターンですね。
インダストリア
次にG3ダービー卿チャレンジトロフィーを勝ったインダストリア。

こちらは母父ハーツクライなので、サンデーサイレンス4×3。
ハーツクライはトムロルフを持ってないんですが、母母父アレミロードの父がトムロルフ。
そう。
母父マンハッタンカフェで無くてもサンデー×トムロルフではあるんですよね。
そしてナスキロ血統は実は持って無いんですが、5代母のロイヤルサッシュはナスキロに近い血統ではあるんです。
ちょっと見てみましょう。

父のプリンスリーギフトはその父がナスルーラ。
そしてもう一つの黄色囲みプリンスローズ。
こちらはプリンスキロの父なんですよね。
なのでナスキロでは無いけどナスローズ。
まぁちょいと無理やり感あるけどね…。
という訳でインダストリアはヘイローとトムロルフ、それにナスローズですね。
ジャスティンロック
G3京都2歳ステークスを勝ったジャスティンロック。

こちらは母父のアッミラーレが注目血統。
アッミラーレの父はサンデーサイレンス。
それから母母父に紫色のホイストザフラッグなので、その父がトムロルフ。
はい。
こちらも母父はマンハッタンカフェでは無いけどサンデー×トムロルフ。
すごくない?
次に黄色のカールデナスクラ。
こちらはナスキロ血統ではないんですが、ナスルーラとロイヤルチャージャーを計4本も持っている血統です。

サンライズホーク
Jpn3を3連勝したサンライズホーク。

この馬は今までとはちょっと違うタイプですね。
ヘイローは無い。
トムロルフも無い。
ナスキロも無い。
吉幾三に言わせるとそんな血統です。
ただ、注目すべき血統があって、それが母父ブライアンズタイム。
というかブライアンズタイムの母ケリーズデイですかね。
この馬、血統構成がトムロルフと似てます。
比較血統表を見てみましょう。

どちらもリボー×ローマンという組み合わせ。
この2頭がリオンディーズと良い関係なのは間違いないかな。
試しにリオンディーズ×ブライアンズタイムを確認したら、すごいことになってます。

2022年産駒までで10頭しかいないんですが、サンライズホークの他にもロードクロンヌ、ヤマトコウセイもオープン馬で、オープン馬率30%。
マンハッタンカフェよりもスゴイかも。
アナザーリリック
G3福島牝馬ステークスを勝ったアナザーリリック。

この馬はリオンディーズ産駒の重賞勝ち馬で、唯一トムロルフやブライアンズタイムの血統を持ってない馬です。 →ミュージアムマイルが皐月賞を勝ったのでこの馬と2頭になりました~。
ただ、それでも祖母ポップスがサンデーサイレンス×セクレタリアトと成功パターンの血統。
トムロルフ以外のポイントは押さえてます。
さらに母父父のサクラユタカオー。

この馬もプリンスリーギフト×ネヴァービートという血統構成でかなり柔軟性の高い血統です。
ミュージアムマイル
そして皐月賞馬ミュージアムマイル。

こちらは母父ハーツクライなのでインダストリアと同じですね。
サンデーサイレンス4×3。
それから母母父フレンチデピュティはその母ミッテランがナスキロ血統。

ただ、トムロルフやブライアンズタイムは無いんですよね~。
テーオーロイヤル以来の大物誕生なんで、まだ何か秘密があるのかなぁとは思うんですが。
一応気になっているのは牝系が名牝系のハッピートレイルズだということ。
この牝系とリオンディーズの組み合わせではG3中山牝馬ステークス2着のストーリアがいるんですよね…。

よく見たら母父ジャングルポケットだからトニービンが入るところもミュージアムマイルと共通か…。
なにかありそうなんですけどね~。
セントクレスピンとか怪しいか?
いや~わかりません(泣)
ロジリオン
NHKマイルカップ3着のロジリオンは、重賞勝ちは無いんだけど典型的なリオンディーズ産駒の成功パターン。
ちょっとだけ触れさせてください。

サンデークロスでは無いけど、ヘイローの5×5がありますね。
それから黄色囲みのエーピーインディがナスキロ血統の親玉みたいな存在。

エーピーインディの母ウィークエンドサプライズがセクレタリアト≒サーゲイロードの1×3です。
そしてロジリオンの血統で一番の注目が3代母のファインディッシュ。
この馬がヘイロー×トムロルフなんですよね~。

うーん、ロジリオンの重賞制覇はよ。
Xでどや顔ポストしたいだけだけど(笑)
はい、という訳でリオンディーズ産駒の分析はこのあたりで。
ヘイロー、ナスキロ、トムロルフ。
これがポイント!
それからミュージアムマイルはもうちょっと考えさせてちょーだい。
コメント