
はい、ちょっと間があいてしまいましたが、キタサンブラック産駒の成功パターンその2をやっていきましょう。
今回のその2ではウィルソンテソーロ、ラヴェル、ガイアフォース、クリスマスパレード、そしてクロワデュノールについて分析してみます。
その1ではイクイノックス、スキルヴィング、ソールオリエンス、ピコチャンブラック、サトノカルナバルについて分析していますので、よろしければコチラもどうぞ。
ではまずキタサンブラック産駒の成功パターンをおさらい。
1.ヘイローのクロス
2.スペシャル牝系
3.ダンジグ
4.フレンチデピュティ
キタサンブラック産駒の重賞馬はだいたいこれらの血統を持ってますね~。
ウィルソンテソーロ
まずはJpn1のJBCクラシックを勝ったウィルソンテソーロ。

母母父がポイント4のフレンチデピュティですね。
あとは赤色囲みのオーロラはその父がポイント3のダンジグ。
それから3代母のビショップズディライトが最大のポイントですね。
この馬がブラックタイドの持つニアリークロス、ヘイロー≒サーアイヴァーをさらに継続クロスさせてます。
ビショップズディライトの血統をヘイロー、サーアイヴァーと比較してみましょう。

オレンジ色ロイヤルチャージャーとナスルーラは3/4同血、緑色メノウの父はファラモンドですね。

金色のアセニアとメノウは3/4同血です。
という訳でポイント1のヘイローのニアリークロスも押さえた配合ですね。
もう一度ウィルソンテソーロの血統表を載せておきます。

ガイアフォース
G2セントライト記念勝ちのガイアフォース。

フレンチデピュティとサンデーサイレンス。
これはわかりやすいパターンですね。
ラヴェル
G3チャレンジカップ、G3アルテミスステークスと重賞2勝のラヴェル。

フレンチデピュティとサンデーサイレンスがある点、ガイアフォースと同じですね。
ラヴェルの場合はさらにもう一つの青色囲みダンシングブレーヴの母父がドローン。
このドローンがサンデーサイレンスの父ヘイローとニアリークロスですね。
ちなみにノーザンテーストがある点もガイアフォースと同じで、この2頭はかなり共通点が多いです。
クリスマスパレード
G2紫苑ステークス勝ちのクリスマスパレード。

母父ブレイムがスペシャル牝系で、ダンジグ有りです。
ブレイムの父アーチはウィルソンテソーロの血統表にもいますね。
さらにもう一つ紫色で囲んだモカシンはスペシャルの母ソングと全きょうだいなんですよね。
なので、クリスマスパレードはヘイローやフレンチデピュティは無いけどダンジグとスペシャル牝系2本という感じですね。
ヘイローのニアリークロスが無くて活躍しているパターンはかなりレアケースだと思います。
クロワデュノール
最後に3連勝でG1ホープフルステークスを勝っているクロワデュノール。

母父父のグリーンデザートがダンジグ×サーアイヴァーという血統構成。
サーアイヴァーがヘイローとニアリークロスなので、クロワデュノールはヘイロークロスとダンジグのパターンですね。
…うーん。
ですよね。
一応成功パターンではあるんだけど、これだけの馬としてはなんか普通かな~。
重要なヘイロークロスであるサーアイヴァーの位置が5代目で少し薄いクロスだし、それ以外にもう一本あるわけでもないですし。
まぁなんだかんだで必要最低限の成功パターンは持っているし、あとは走ってみないとわかんないよね。
血統ってそんなもんだし。
…って思ってたんですけどね。
望田センセイのブログを見て驚愕。
クロワデュノールはテスコボーイ≒ウインドミルガールの5×5でサクラユタカオー≒ドミニオンの4×4なんですって(;^_^A
詳しくは望田センセイのブログをどうぞ↓

いや~。
Blue Peter≒Nebernaで、Netherton Maid≒Nearlyで、ハロウエー≒ダンテですって。
望田センセイ、半端ないって。
血統表の後ろから来るニアリークロスめっちゃ見つけるもん。
そんなんできひんやん普通。
で、今後のキタサンブラック産駒の見方を考えてみたいと思います。
初めにあげた4つのポイント。
これはもちろん重要。
そしてクロワデュノールの持つ、サクラユタカオーとテスコボーイを両方とも強調しちゃうパターン。
これはさすがにレアかもしれないけど、テスコボーイのラインのナスペリオンやプリンスリーギフトを強調した血統構成の馬には要注意かも。
母父ステイゴールドとかオルフェーヴルとか良いかもね。
シランケド。
ああ、そうだ。
そういう意味では、サクラバクシンオーの母父ノーザンテーストをクロスした活躍馬にラヴェル、ガイアフォースが出ているのも偶然ではないかも。
この2頭、フレンチデピュティも持ってるからノーザンテースト≒ヴァイスリージェントだし、全体的にナスペリオン主体の血統構成にはなるよね…。
はい、という訳で最後はややこしい話になってしましましたが、今回はこんなところです。
最後まで読んでいただきましてありがとうございました。
コメント