今回はエピファネイアの種牡馬としての特徴を考察していきます。
エフフォーリアやデアリングタクトなど超大物を出して種付料が高騰する一方で、産駒の重賞連敗記録が話題になったり、早熟説がささやかれたりといろんなイメージがありますね。
結局のところエピファネイアってどんな種牡馬なのよ?
ということで、今回はエピファネイアの種牡馬としての特徴を考察していきます。
いつものようにエピファネイアの父シンボリクリスエスと母シーザリオに分けて考えていきます。
父シンボリクリスエスの特徴
まずエピファネイアの父シンボリクリスエスの特徴から見ていきます。
シンボリクリスエスの血統で一番影響力が強そうなのはどれかと言うと、、、、、母父父のシアトルスルーですかね。
この下に血統表を載せますが、シアトルスルーはナスルーラとロイヤルチャージャーにプリンスキロを組み合わせたいわゆるナスキロと呼ばれる柔軟性を伝える血統です。
ただ、それだけではなくて同時にパワーを伝えるラトロワンヌも2本持ってるんですよね。
なので、シアトルスルーは柔軟性とパワーの両方を伝えるイメージです。
もう一度シンボリクリスエスの血統表に戻りましょう。
シンボリクリスエスはシアトルスルー以外にもラトロワンヌ血統を持っていて、それが3代母の父フランシスエスです。
フランシスエスの母ブルーアイドモモがウォーアドミラル×ラトロワンヌの血統構成で、これがシアトルスルーが持つラトロワンヌ血統、ストライキングとブッシャーの2頭と3/4同血になります。
シアトルスルーの母マイチャーマーの血統表を載せます。
という訳で、シンボリクリスエスはシアトルスルーとフランシスエスの組み合わせでラトロパワーを強く伝えるようです。
はい、もう一度シンボリクリスエスの血統表に戻りましょう。
緑で囲んだヘイズとスパングレットは持続力を伝える血統ですが、さすがにシンボリクリスエス→エピファネイア→その産駒、となるとこれだけでは持続力を伝えるには少し薄いかなぁという印象。
という訳で、エピファネイアの父シンボリクリスエスは、柔軟性とパワーを強く伝える血統と言えますね。
母シーザリオの特徴
今度はエピファネイアの母シーザリオの特徴を見ていきます。
こちらは父がサンデー直仔のスペシャルウィーク、母父がサドラーズウェルズ、母母父がサーゲイロードの後継種牡馬ハビタットです。
シーザリオは名牝だけあってとてもバランスの取れた血統ですね。
ヘイロー→サンデーサイレンスの俊敏性、サドラーのタフさ、ハビタットの柔軟性を総合的に伝える血統だと思います。
エピファネイアが伝える特徴
ここまでエピファネイアの父シンボリクリスエスと母シーザリオに分けて血統分析してきましたが、じゃあ、エピファネイアはどうなのってところを見ていきましょう。
まず大前提として、日本の芝王道路線で活躍するには俊敏性と持続力、この2つが必須要素なんですよね。
その観点からいくとエピファネイアの血統構成はあきらかに俊敏性、持続力が足りない。
この2点を補うのが必須ってことです。
なので、エピファネイア産駒はやたらとサンデーサイレンスのクロスが走るのも当然なのかな~と思ってます。
まぁエピファネイア産駒のサンデークロスは意図的にやられてるので絶対数が多いってのもありますけど。
そして重賞を勝つような大物を出すのに効果的なのがスペシャル牝系。
シーザリオの母父サドラーズウェルズとクロスを作ることによって大物が出ることが多いみたいですね。
スペシャル牝系についてはこちらの記事をどうぞ。
ノーザンダンサーとのスペシャルな関係。ヌレイエフとサドラーズウェルズ、ちぢめてヌレサド。
では実際にエピファネイアの代表産駒たちがどんな血統構成なのかを見ていこうと思いますが、、、
けっこう文章が長くなってきちゃったので、それは次回のお楽しみってことで。
それでは最後まで読んで頂きありがとうございました~。
続きでーす↓
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